フィギュアスケートでロシア勢の動向に注目が集まっている。国際スケート連盟(ISU)は20日、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選大会に、個人の中立選手(AIN)としてロシア、ベラルーシ勢の参加を認めると発表した。ISUからの発表と…
フィギュアスケートでロシア勢の動向に注目が集まっている。
国際スケート連盟(ISU)は20日、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選大会に、個人の中立選手(AIN)としてロシア、ベラルーシ勢の参加を認めると発表した。
ISUからの発表と同時期に、渦中の国ではロシア選手権が行われていた。女子は17歳のアデリア・ペトロシャンが2連覇を達成。ショートプログラム(SP)、フリーともにトップに立ち、合計262・92点を記録した。
ロシア選手権はISU非公認大会だが、合計点は世界歴代2位(1位はカミラ・ワリエワの272・71点)に相当する。
フリーではトリプルアクセル(3回転半)、2本の4回転トーループに成功した。国際舞台でもシニアで戦える年齢となっている。
ペトロシャンは直近2大会の五輪で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ(18年平昌大会)、アンナ・シェルバコワ(22年北京大会)を育成したエテリ・トゥトベリゼ・コーチに師事。ロシアによるウクライナ侵攻で国際大会から除外される前年の21年には、ジュニアグランプリ(GP)シリーズを転戦していた。
第3戦スロバキア大会は3位、第5戦スロベニア大会優勝。当時からフリーに4回転トーループを組み込んでいた。
五輪に向けてISUは厳格にドーピングや思想の検査をした上で、フィギュアの場合は25年9月に北京で行われる五輪予選へのAIN出場を容認。両国が推薦できるのは個人の男子1人、女子1人、ペア1組、アイスダンス1組で、団体戦にはエントリーできないとしている。