日本ソフトボール協会は23日に都内で会見し、2028年ロサンゼルス五輪に向け、女子日本代表の監督に就任した宇津木麗華氏らが出席。08年北京、21年東京五輪に続き、競技が実施された五輪で日本の“3連覇”が懸かるロス大会へ、「金メダルです。や…
日本ソフトボール協会は23日に都内で会見し、2028年ロサンゼルス五輪に向け、女子日本代表の監督に就任した宇津木麗華氏らが出席。08年北京、21年東京五輪に続き、競技が実施された五輪で日本の“3連覇”が懸かるロス大会へ、「金メダルです。やるからには勝つ。ただ、勝つことはすごく難しい。米国で米国と勝負ですから。自分の経験を生かし、戦略を立て、金メダルを取りにいきます」と抱負を述べた。
同協会は7月のW杯後に初めて公募により、新監督候補を集めた。複数人いた中から11月21日の最終プレゼンを経て、宇津木氏の再任が決まった。同氏は監督として東京五輪金メダル、アジア大会は4度の優勝。強化チームを統括する矢端信介ハイパフォーマンスディレクターは「実績は申し分ない。世界で戦えることを考えた」と、豊富な経験と勝負師としての手腕を評価したという。
ロス大会まで約3年半。宇津木監督は強化の軸には投手、バッテリーを据えた。エース候補には、東京五輪に最年少で出場し、救援投手で躍動した左腕・後藤希友を指名し「今後のエースとして育てていかないといけない。上野(由岐子)の代わりにソフト界を背負ってほしい」。ニトリJDリーグでトヨタからの移籍希望を出しているが、「米国は身長が大きいので、ライズボールがないと抑えられない。どう得られるか、行動に出たのかな」と推測し、新エースに奮起を促した。
野手陣の軸は、東京五輪後に主将に就任し、今夏のW杯ファイナルで金メダル獲得に貢献した石川恭子内野手(トヨタ)を挙げた。東京五輪で主将を務めた山田恵里さんは22年に現役を引退。東京大会後から日本を引っ張ってきたリーダーを信頼し、「石川選手は何でもできる選手で、特に性格的にも、私でも相談できる相手。日本にはたくさん足が速くて細かい技術があって、守備がうまい選手がいる。この3年半、石川を中心に作っていきたい」と語った。
04年アテネ五輪銅、08年北京五輪では日本初の金、21年東京大会で“連覇”に導いた42歳の上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)には「ノビノビやってほしい思いと、無理しないでという思いがある。今でも115キロ投げるの?と私でも思うので、とにかく体に気をつけて」と思いを込めた。上野は今年、JOCのナショナルコーチアカデミーを受講し、幅広い知見を身につけたベテラン。「選手だけじゃない、指導者の役割もできるので両方頼っていきたい」と、多方面での貢献を期待していた。