パリ五輪のフェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得した敷根崇裕選手(27)が、母校の甲府市立石田小学校を訪れた。児童と交流し「壁に当たっても、継続することが大事」と語りかけた。 敷根選手は大分県出身。小学校6年生のときに石田小学校に転…

 パリ五輪のフェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得した敷根崇裕選手(27)が、母校の甲府市立石田小学校を訪れた。児童と交流し「壁に当たっても、継続することが大事」と語りかけた。

 敷根選手は大分県出身。小学校6年生のときに石田小学校に転入し、卒業まで1年間を過ごした。パリ五輪の個人戦は2回戦で敗れたが、団体戦ではイタリアとの決勝で活躍し、45―36で勝利した。

 敷根選手は13日、市の「こうふドリームキャンパス」の講師として、卒業以来約15年ぶりに同校を訪問。フェンシングの構えや、基本となる突きの動作を身ぶりを交えて解説すると、児童も足を踏み出しながら一斉に突きを繰り出した。

 児童からの質問コーナーでは、競技の楽しさについて「相手の思考を読んで、技に対応できたときにめっちゃ楽しい」と語った。挫折したときの対処法について問われると、「なかなか勝てなくて挫折したが、練習を続けて解決した。壁に当たっても、自分にできることを頑張ってほしい」と応じた。

 6年生の三枝拓未さんは「空手を続けていて、勝てずに悩む時もあるので、とても共感できた」と感激の面持ちだった。

 講演の後、敷根選手は久しぶりの母校訪問に「小学校の時の僕より皆さん元気で、びっくり。応援していただいたので、もっと頑張りたい」と感想を語り、「まずは、次のワールドカップで個人の金メダルを獲得したい」と、さらなる「壁」の突破を見据えた。(米沢信義)