ブンデスリーガのホルシュタイン・キールでプレーする町野修斗が、1試合で2点を挙げる活躍を披露した。ゴールに至る過程はもちろんのこと、ゴールセレブレーションでもチームの一体感を感じさせる様子に、日本のファンが歓喜の声を上げている。 町野が大…
ブンデスリーガのホルシュタイン・キールでプレーする町野修斗が、1試合で2点を挙げる活躍を披露した。ゴールに至る過程はもちろんのこと、ゴールセレブレーションでもチームの一体感を感じさせる様子に、日本のファンが歓喜の声を上げている。
町野が大きな仕事を果たした。120年を超えるクラブの歴史において初めてブンデスリーガを戦うクラブに、今季2勝目をもたらしたのだ。
現地時間12月21日、アウクスブルクをホームに迎えた一戦で、キールは開始5分で先制を許して苦しい展開を強いられる。だが、前半のうちに町野も絡んで複数点を奪い、逆転に成功した。
町野がさらにチームを勢いに乗せる。前半39分には、見事にFKを突き刺したのだ。これで4-1と、今季リーグ戦での1試合最多得点記録を更新し、気分良くハーフタイムに入った。
大量点を奪ったキールは無理をせず、なかなか得点は生まれなかったが、最後にダメ押し点を奪った。決めたのは町野だった。
後半アディショナルタイム、ハーフウェイライン付近で町野が1タッチでボールを展開すると、見事な連係プレーがスタートする。サイドへの大きな展開から、1人が相手を引き付けた先へと別の選手が走り込み、クロスを供給。ボックス内でもパスがつながり、終着点は町野。左からのクロスを冷静に蹴り込み、リードを4点に広げた。
一体感のあるプレーからのゴールだったが、連係はそこで終わらなかった。次々と喜びを分かち合うために集まった選手たちの1人が、町野にゴールセレブレーションを促す。飛び出したのは、もちろん忍者ポーズ。だがその喜びのポーズを繰り出すのは町野だけにとどまらず、次々と同じ姿を披露して。忍者たちの間に喜びが広がった。
■「雰囲気がまさしくTHE HOME」
この団結力を示す様子がSNSで公開されると、日本のファンも沸き立った。
「皆でにんにん」
「みんなで忍者ポーズやってるのめっちゃいい」
「忍者ポーズは皆やりたいよね」
「ちゃんとチームメイトに正しいポーズのやり方を浸透させてるのジワジワくる」
「雰囲気がすごいな」
「雰囲気がまさしくTHE HOMEだ、そしてそれを作ったのは間違いなくマチ」
この勝利でキールは勝点を「8」へと伸ばし、残留ラインの15位にいるホッフェンハイムとの差を6ポイントとした。まだシーズンは折り返し点にも到達しておらず、逆襲と残留へのきっかけとなり得る勝利となった。