◆全国高校駅伝 女子(22日、たけびしスタジアム京都発着=5区間21・0975キロ) 女子800メートル日本記録保持者で東大阪大敬愛の久保凛(2年)が16人抜きの快走を見せた。2区(4・0975キロ)を走り、12分47秒の区間賞。チームも6…
◆全国高校駅伝 女子(22日、たけびしスタジアム京都発着=5区間21・0975キロ)
女子800メートル日本記録保持者で東大阪大敬愛の久保凛(2年)が16人抜きの快走を見せた。2区(4・0975キロ)を走り、12分47秒の区間賞。チームも6位で初入賞を果たした。(晴れ、気温9・9度、湿度57%、北北東の風1・7メートル=女子スタート時。晴れ、気温9・2度、湿度63%、北東の風1・5メートル=男子スタート時)
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気温10度を切った初の都大路を、堂々と走り抜いた。トップと53秒差の21位でタスキを受け取った久保は、白い息を吐きながらぐんぐん加速。「1人でも多く抜く気持ちで、最後まで粘りの走りができた」。小林祐梨子(06年・須磨学園)の日本人最速の区間記録(12分35秒)に及ばなかったが、16人を抜き去り、21位から5位まで順位を上げた。
昨年は体調不良で欠場し、チームは35位に沈んだ。それだけに「去年出られなかった分も、今年はしっかり活躍しようと思っていた」。今大会から留学生の出走が3キロ区間に限定され、野口雅嗣監督は「久保が(3000メートルを)8分台で走れる、留学生みたいなもの。(2区に)留学生は来ない、どんなタイム差も縮められる」と期待。ルール変更も追い風になり、6位入賞の大躍進につながった。
7月に800メートルで1分59秒93の日本新記録を樹立。飛躍の1年を快走で締めくくった。「つなぐ仲間がいるからこそ頑張れる。すごく楽しかった」と久保。来年9月は目標の1つに掲げる東京世界陸上(国立)。経験の全てを成長につなげていく。(瀬川 楓花)
◆久保 凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山・串本町生まれ。16歳。小学1年から6年まではサッカー選手。陸上は潮岬中入学時から本格スタート。800メートルは東大阪大敬愛1年時に全国高校総体優勝。今年6月の日本選手権で初優勝し、7月に1分59秒93の日本新。父・建二郎さんは、サッカー日本代表MF久保建英(Rソシエダード)の叔父。身長167センチ。