巨人の大勢投手(25)が22日、前中日で新加入のライデル・マルティネス投手(28)に宣戦布告した。中山礼都内野手(22)と都内ホテルでトークショーを開催。九回のマウンドは今季セーブ王が有力だが、色紙に来季目標を「胴上げ投手」と書いた。簡単…

 巨人の大勢投手(25)が22日、前中日で新加入のライデル・マルティネス投手(28)に宣戦布告した。中山礼都内野手(22)と都内ホテルでトークショーを開催。九回のマウンドは今季セーブ王が有力だが、色紙に来季目標を「胴上げ投手」と書いた。簡単にポジションを譲るつもりはない。

 「燃えますね。(監督から)直接、言われてない。やっぱり今までやってきたという自負がある」。マイクを握った壇上から、隠すことがなかったプライド。クローザーを語る大勢の口調は次第に熱を帯びた。入団初年度から3年連続で担ってきたポジション。「そう簡単には譲れない熱い気持ちもある」と続けた。

 課題は自認している。今季はキャンプ中に右ふくらはぎを痛め、5月には右肩の違和感を訴えて途中離脱。カブスの今永昇太投手(31)に合同自主トレを願い出た。「投げる哲学者ですからね。僕に欠けている技術を持っている」。既に都内で自主トレをスタートさせ、「力で腕を振りにいかず、より走るようになった実感がある」とフォーム修正に手応えも得た。

 「ライデルを超えて九回に投げることができたら自信になる。モチベーションにもなっています」。野球人として常に高みを目指し、チーム内の競争がレベルアップになると信じる。「予定は未定。ライデルも人間ですし、何があるか分からない。諦めていません」と大勢。守護神としてポジションを守り、来季もチームの勝利を守る覚悟だ。