◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 最終日(22日、大阪・東和薬品ラクタブドーム) 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進した世界女王の坂本花織(シスメックス)が149・76点、合計228・68点で優…
◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 最終日(22日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進した世界女王の坂本花織(シスメックス)が149・76点、合計228・68点で優勝。史上9人目の大会4連覇を達成した。なお、優勝は通算5度目。
冒頭にダイナミックなダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めて、そこから次々ジャンプを成功。3回転フリップからの連続ジャンプで少し乱れがあったものの、女王の勝負強さを見せつけた。「キスアンドクライ」で優勝が確定すると、絶叫して喜んだ。
坂本は今季、GPシリーズで2連勝しながらも2連覇に挑んだ2週前のファイナルは日本勢2番手の3位。ファイナルの前は副鼻腔(びくう)炎に苦しみ、帰国後は胃腸炎に。「完全にダウンしてしまった」と坂本。体調を崩し「ゼロからリスタート」となったが、「逆に、疲れを残さずに必要な所を鍛えられたり、体を作り直すことができた。コンディションはファイナル前よりもいい」と気持ちは前向きに、全日本を迎えた。
今季のテーマは「チェンジ」。いよいよ来季に迫った2026年ミラノ五輪を見据え、基礎点の高い高難度ジャンプの本数を増やすなど挑戦の1年と位置づけている。「結果も大事でですけどやっぱり内容重視。今年は特に内容にフォーカスして過ごしていきたい。結果は、ちゃんとやれば自然とあとからついてくる」と坂本。大会前にも「人に勝つというよりは、自分に勝つ気持ちでいきたい。目標は、欲張り。全部いいように、結果につなげたい」と意気込み。やりきった先の日本一。全日本女王の座はまだ、誰にも譲らない。
来年3月の世界選手権(米ボストン)では、五輪の枠取りを懸けた戦いに挑む。坂本は、女子で65年ぶりの世界選手権4連覇の偉業に挑む。