「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、東和薬品ラクタブドーム) 女子フリーが行われ、SP首位の坂本花織(24)=シスメックス=が史上9人目の4連覇を達成し、来年3月の世界選手権(米ボストン)代表に内定した。フリーも1位の149・7…

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、東和薬品ラクタブドーム)

 女子フリーが行われ、SP首位の坂本花織(24)=シスメックス=が史上9人目の4連覇を達成し、来年3月の世界選手権(米ボストン)代表に内定した。フリーも1位の149・76点、合計228・68点で圧勝した。SP2位で世界ジュニア2連覇中の島田麻央(16)=木下グループ=はフリー143・42点の合計219・00点で自己最高の2位だった。北京五輪代表の樋口新葉(23)=ノエビア=がフリーで好演技をみせて、合計206・40点で3位に。GPファイナル銀メダリストの千葉百音(19)=木下アカデミー=は合計205・69点で4位だった。

 坂本は12月上旬のGPファイナルから帰国後に胃腸炎に見舞われたが、懸命な調整で間に合わせ、SPでは自己ベストに迫る得点で首位発進。フリーでも冒頭から雄大なダブルアクセルを決めると、中盤のジャンプがステップアウトするミスはあったが、技術力、表現力とも他を寄せ付けない貫禄の演技をみせた。フィニッシュポーズを決めた後はしばらく動けず、ガッツポーズをした後、氷をコンコンと叩いた。

 03年の安藤美姫以来21年ぶりとなるジュニアでの優勝がかかった島田は、トリプルアクセルに着氷したが続く4回転トーループで転倒した。トリプルアクセル、4回転とも回転不足の判定だった。その後はすべてのジャンプを決めていき、今季ベストのフリー得点をマークしたが、坂本には届かなかった。過去2大会の3位を上回る自己最高の2位も、憧れの浅田真央さんに並ぶ16歳での初優勝はならなかった。