西武青山美夏人投手(24)が22日、母校である横浜隼人(神奈川)のOB会が主催する少年野球教室に参加した。「毎年元気をもらっています」という野球教室ながら、今回はなおさらに喜びが声色ににじむ。「去年よりも子どもたちが自分の名前を呼んでくれて…

西武青山美夏人投手(24)が22日、母校である横浜隼人(神奈川)のOB会が主催する少年野球教室に参加した。

「毎年元気をもらっています」という野球教室ながら、今回はなおさらに喜びが声色ににじむ。「去年よりも子どもたちが自分の名前を呼んでくれて。なんかそれがうれしかったですね」と振り返った。

プロ2年目、先発投手に挑戦。7月17日のオリックス戦(ベルーナドーム)で初先発初完封に成功した。青山とともに野球教室で“先生”になったオリックス佐藤一磨投手(23)も、青山と似ている。4年半の育成契約を経て、5年目途中についに支配下登録。こちらも初先発した6月9日の巨人戦(東京ドーム)で見事に初勝利を挙げた。この日も「巨人戦、見てました」と子どもたちから憧れのまなざしを受けたという。

しかしながら、その後も先発機会がありながらともに1勝止まりだった。恩師である母校の水谷哲也監督(60)からは「1勝コンビ!」とうれしいようなきついようなジョークも飛んできたという。

今季は先発日が1日だけずれることもあった。来季はともに先発ローテーションの座を目指す立場で、活躍すれば横浜隼人OBで投げ合うこともありえる。

佐藤が「お互いしっかりローテに入れて、それでマッチングしたらうれしいですね」と話せば、青山も「投げ合えればうれしいですね。宗さんも抑えて」と母校の先輩であるオリックス宗佑磨内野手(28)の名前も上げた。

横浜隼人といえば宗の母校で、阪神タイガースのようなタテジマ-。そんな認識の野球ファンも多い。きっと子どもたちにも。青山はひそかな野望を抱く。

「先発5~6番手を目指すんじゃなくて、もっと上を狙えるように。もっと活躍して、来年の野球教室の時は宗さんよりも名前を呼んでもらえるようになりたいです」

もっとでっかくなって、母校に帰る。【金子真仁】