「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、東和薬品ラクタブドーム) 女子フリーは中井亜美(16)=TOKIOインカラミ=がトリプルアクセル(3回転半)2本を着氷させるなど127・30点をマークし、演技終了時点で暫定トップに立った。1本…
「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、東和薬品ラクタブドーム)
女子フリーは中井亜美(16)=TOKIOインカラミ=がトリプルアクセル(3回転半)2本を着氷させるなど127・30点をマークし、演技終了時点で暫定トップに立った。1本目の3回転半-2回転トーループを成功させ、続いて3回転半に挑戦したが、4分の1の回転不足を取られた。それでも大きなミスなくまとめた。
演技後は「トリプルアクセルを2本決めたい思いが強くあった。朝の練習で先生から『1本でいいよ』と言われたが、どうしても2本決めたいという思いが強くて、後悔したくないと。成功につながったのがよかった」と強いこだわりを明かした。「降りられた実感があまりなく、降りた後にスケーティングしている時、お客さんの歓声が聞こえて、降りたというのが伝わってきた」と話すほど、演技に集中。「自信にもなったしこういう状況でもとべるのは成長にもつながったし経験にもなる」と話した。
20日のショートプログラム(SP)は55・20点とふるわず、21位スタートだった。「SPが終わった日はすごく落ち込んだ」と明かしたが、その後、憧れている浅間真央さんの2014年ソチ五輪の動画を何度も見て気持ちを切り替えた。当時、SPの16位からフリーで6位まで挽回した浅田さんの強さに触れ「全然立場は違うが、自分に強い気持ちで頑張ろう」と、気持ちを奮い立たせた。「過去イチ集中していたし、リンクに上がった瞬間からやるぞと思っていた」と笑顔をのぞかせた。