「全国高校駅伝」(22日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間) 高校長距離界のエースと称される八千代松陰の鈴木琉胤(3年)が最長区間の1区(10キロ)で日本選手最高記録となる28分43秒で区間賞を獲得。2位の大牟田に29秒差をつける…

 「全国高校駅伝」(22日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間)

 高校長距離界のエースと称される八千代松陰の鈴木琉胤(3年)が最長区間の1区(10キロ)で日本選手最高記録となる28分43秒で区間賞を獲得。2位の大牟田に29秒差をつける衝撃の独走劇を繰り広げた。卒業後は早大に進学予定。チームは4位入賞を果たした。

 スタートからスッと先頭に立つと、終始集団を引っ張る形に。5キロ付近から前に出て、後続を引き離し始めて、7キロ手前では独走状態に。向かい風の中でもぐんぐんとストライドを伸ばし、そのまま大差をつけて2区にタスキを繫いだ。

 高校の先輩でもある佐藤一世(青学大→SGホールディングス)の持つ1区日本人最高記録の28分48秒を目標にしていたが、5秒更新した。

 大会前に佐藤から話を聞く機会があったことを明かし「佐藤一世さんにお話きいて、その時に記録持っている方のタイムを追っていけば、最後のキレは自分の方があるんじゃないかと失礼ながら思っていた。そのためにずっと時計をみていました」と、振り返り、「すべての感情が出た。前日に体調不良になった仲間もいましたし、家族とか支えてくれたみんなの気持ちを背負って走っていた。記録をプレゼントできたかなと。安心が一番だった」とうなずいた。

 鈴木は今年の高校総体5000mで13分39秒85で日本選手最高の2位に入っていた。