広島の秋山翔吾外野手(36)が21日、地元の神奈川県横須賀市にある横須賀スタジアムで毎年恒例の『秋山翔吾野球教室』を開催した。巨人への移籍が決定的となっている同学年・田中将大投手(36)撃ちに意欲。この日は同郷の小泉進次郎衆議院議員(43…

 広島の秋山翔吾外野手(36)が21日、地元の神奈川県横須賀市にある横須賀スタジアムで毎年恒例の『秋山翔吾野球教室』を開催した。巨人への移籍が決定的となっている同学年・田中将大投手(36)撃ちに意欲。この日は同郷の小泉進次郎衆議院議員(43)との“対戦”も実現し、来季への決意を新たにした。

 マー君打ってG倒す。充実のオフを過ごす秋山に新たな発奮材料が加わった。同い年の田中将が新天地を求めて来季から同一リーグの巨人へ加わることが決定的。世代をけん引してきた右腕とのマッチアップ増を「対戦して打ちたいとかね、やっつけたいという思いは持てるかなと思います」と前向きに捉えた。

 固い絆で結ばれた“コラボ”を警戒する。田中将と巨人・坂本は小、中学時代の同級生で少年野球の昆陽里タイガース(兵庫)で6年間チームメートだった間柄。「坂本とのコラボはちょっと怖いと思いますけどね」と笑った秋山は「気心知れていて一番深い関係の人間が近くにいて、(田中は)力を発揮しやすい環境だと思う。それが優勝チームに入るわけですから。手ごわいだろうなっていうのは容易に想像がつきます」と来季の戦いに目を向けた。

 田中将は21年の楽天復帰以降、思うような成績を残せていないものの、秋山は「世代を彼がリードしてきた」とリスペクト。簡単には打ち崩せないことを分かった上で、「立ち向かっていきたい気持ちを自分としても持って。シーズンに向かってやっていくには良いモチベーションの一つ」と対戦に闘志を燃やした。

 秋山自身、今オフは右膝を手術した影響で制約のあった昨年とは違って順調にトレーニングを積めている。「落としてもう一回戻す期間がもったいない」という思いでシーズン終了後の“放牧期間”を短めに設定。来季への始動を早め、「計画的にうまくやれているかなと思う」と手応えをにじませた。

 この日は晴天の下で毎オフ恒例の野球教室を開催。毎年駆けつけている同郷の小泉進次郎氏との3打席対決も実現した。投手・小泉に二ゴロ、二飛、左飛の3タコに打ち取られたものの、同氏に抑えられた翌年は好成績を残すという吉兆データがあり、「これが良いジンクスになるように。結構、本気で打ちにはいってるんですよ」と笑みを浮かべた。

 集まった12チーム46人の野球少年少女とも積極的に交流し、「シーズンを頑張らなきゃいけないなと改めて思います」と気持ちも新た。地元で英気を養い、来季の同学年撃ちへとつなげていく。