◆レスリング◇全日本選手権 第3日(21日、東京・代々木第二体育館) 男子フリースタイル86キロ級で五輪3度出場の高谷惣亮(拓大職)が3位となった。準決勝は優勝した白井達也(佐賀県スポーツ協会)に1―2で惜敗したが、3位決定戦は吉田真聖(H…

◆レスリング◇全日本選手権 第3日(21日、東京・代々木第二体育館)

 男子フリースタイル86キロ級で五輪3度出場の高谷惣亮(拓大職)が3位となった。準決勝は優勝した白井達也(佐賀県スポーツ協会)に1―2で惜敗したが、3位決定戦は吉田真聖(HAKOBEE SPORTS FUKUI)にわずか1分10秒でテクニカルフォール勝ちを決めた。

 86キロ級での試合出場は1年ぶりだった。今月上旬に体重計に乗った際は90・6キロ。職員として勤務する拓大で事務作業中に「おやつを食べてたら、ちょっと体重が増えてしまって」と苦笑いし、夫人のサポートで減量を乗り切ったことを明かした。さらには11月に雨の夜道をバイクで運転中、マンホールの上でスリップ。左膝を強打し、タックルにもいけない状況だったという。

 それでも全日本に歴代5位タイ17度目出場の35歳は、セコンドについたパリ五輪74キロ級銀メダルの弟・大地(自衛隊)にも支えられ、健在ぶりを見せつけた。試合後は今後について、2年後の愛知・名古屋アジア大会を目指すことを表明。「アジア大会に出場したことがないので、本気でメダルを取りにいきたい」と意気込んだ。

 その先の28年ロサンゼルス五輪も視野に入れている。「もちろん狙っています」と明言。出場すれば39歳。レスリングでは1928年アムステルダム大会・新免伊助の38歳を上回り、最年長記録となる。拓大の監督や大学院生など何足のわらじも履くが「わらじをしっかりと履きつぶして、頑張っていきたい」と意欲を燃やした。