西舘は今季リリーフとして存在感を発揮した(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 巨人を支えた菅野智之が海外FA権を行使して、オリオールズ入団が決まった。 胸にはなじみのオレンジ色のネクタイを身に着け、「ワールドチャ…

西舘は今季リリーフとして存在感を発揮した(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 巨人を支えた菅野智之が海外FA権を行使して、オリオールズ入団が決まった。

 胸にはなじみのオレンジ色のネクタイを身に着け、「ワールドチャンピオンになることを1番の目標にやっていきたい」と堂々と語るオールドルーキーには、ジャイアンツファンからも応援の声が飛んでいる。

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 そして今季15勝、リーグ最多勝をマークしたベテランが抜けることで、いかに埋めていくかも注目とされる。

 先発6人とした上で、今季ノーヒットノーランも達成した戸郷翔征、2桁勝利をあげた山崎伊織、侍ジャパンでも存在感を示した井上温大、助っ人左腕としてチームに定着したフォスター・グリフィンはほぼ当確と見られる。

 残り2枠を争うのが今季も先発マウンドにあがった赤星優志、3年目の今季は7連敗する時期もあるなど、苦しんだが、プロ4年目となる来季は経験を生かせるか。

 また今季はリリーフとして存在感を示したが、来季は原点の先発枠を虎視眈々と狙うのがドラ1の西舘勇陽にもある。

 中央大時代は主に先発を務めていたが、今季はチーム事情もあって開幕からリリーフとして力を発揮した。

 持ち味の高速クイックで開幕から新人最長タイの10ホールドを記録し、5月26日の阪神戦(甲子園)ではプロ初勝利をマークしたことも大きく話題を呼んだ。5月31日の西武戦(ベルーナドーム)ではプロ初セーブを挙げるなど、ルーキーながら強気のピッチングで快進撃を続けていった。

 しかし夏場にきて失速、ファームで再調整を行う中で先発転向プランが浮上、8月23日の中日戦(東京ドーム)でプロ初先発に臨むが、5回4失点で勝ち星はつかなかった。

 入団時は最速155キロと右の本格派として期待されたとあって、果たして2年目は開幕から先発ローテーションの一角を占められるか。 

 チームにはほかにも今季17試合に登板し、3勝(3敗)をマークした堀田賢慎、左腕でも横川凱、又木鉄平など今後が楽しみな若手も多い。楽天から合流したレジェンド右腕、田中将大が復活を果たせるかも、注目となる。

 今季リーグトップの2.49と投手陣が安定したパフォーマンスを見せたこともリーグ制覇の大きな力となった。さらに来季は今季2度目のセーブ王に輝いたライデル・マルティネスが加入するなど、さらに厚みを増した。

 守りの野球を目指す阿部監督にとっても、投手王国は悲願となる。果たして来季はどんな顔ぶれが先発ローテーションを務めるのか。今から楽しみとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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