東京6大学野球で2季連続優勝を果たした早大が21日、東京都内の同大グラウンドで年内最後の活動を終えた。正午、グラウンドの中央に円陣を作ると、新主将に就任した小沢周平内野手(3年=健大高崎)が、「今年、連覇はしたが忘れよう。来年の春のリーグ戦…

東京6大学野球で2季連続優勝を果たした早大が21日、東京都内の同大グラウンドで年内最後の活動を終えた。

正午、グラウンドの中央に円陣を作ると、新主将に就任した小沢周平内野手(3年=健大高崎)が、「今年、連覇はしたが忘れよう。来年の春のリーグ戦で勝つことだけ考えていこう」と、声をあげた。小宮山悟監督(59)は、「3連覇。挑戦権をいただいたので、そこに挑まない手はない。でももうちょっと連覇(の喜びに)に浸っていたかったかな(笑い)」と、頼もしい主将をあたたかく見つめた。

来年のドラフト候補に挙がる最速151キロ右腕・伊藤樹投手(3年=仙台育英)は「個人としては本当に成長できた。結果も出せて、すごくいい1年間になりました」と、振り返った。エースとして春、秋ともに投手部門のベストナインを獲得。優勝に貢献した。「自分がどういう投手になっていきたいか。方針が固まり、そこに近づくためにやってきたことが数字にあらわれた」。速球ではなく、変化球を交え制球よく投げ試合を作った。「今年やっと、『伊藤樹』という投手はこうあるべき、生きていく道が見えた」と、胸を張った。

大きな自信を胸に、ドラフトイヤーへ向かう。「来年も、同じように長いイニング最少失点で抑えきって、その上でもっと圧倒的にドラフト上位候補だな、プロでも活躍できるな、って思ってもらえる能力と力をつけていきたい」。「ドラフト1位でプロの球団に入って15年以上活躍する」という夢を胸に秘めながら「今を大事に。計画的に1個ずつステップを踏めればいいなと思います」と、しっかりと足元を見つめた。

入学時に掲げた目標は「大学4年間で通算20勝を挙げる」。今年で通算13勝。「6大学で20勝をとれたら、ある程度の評価はしてくれるんじゃないかと思っています」。自信をもって、大学野球集大成の1年へ踏み出していく。