◆南雄太引退試合 ブルーレジェンズ10―10雄太フレンズ(21日・NACK) Jリーグ通算666試合に出場した元日本代表GK南雄太の引退試合が行われ、U―20ワールドユース準優勝メンバーやシドニー五輪世代が集結した「ブルーレジェンズ」と、南…

◆南雄太引退試合 ブルーレジェンズ10―10雄太フレンズ(21日・NACK)

 Jリーグ通算666試合に出場した元日本代表GK南雄太の引退試合が行われ、U―20ワールドユース準優勝メンバーやシドニー五輪世代が集結した「ブルーレジェンズ」と、南が在籍したクラブでともにプレーした選手による「雄太フレンズ」が対戦。試合は10―10で引き分けた。

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 試合終盤に、まさかの事態が起きた。

 ブルーレジェンズが10―9でリードする中、雄太フレンズの守護神・南がボールをキャッチしたものの、味方に手で転がそうとしたボールがゴール方向へ。ボールは無情にもゴールラインを割り、スコアが動いた。

 南のアピールを受け、家本主審はVARのジェスチャー。すると大型ビジョンに、2004年5月の映像が映し出された。

 柏―広島の試合で、柏のGK南が手元を誤って自陣ゴールにボールを投げ入れてしまった伝説のシーンが流された。選手や会場に集まったファン・サポーターはドッと沸いた。検証の結果、ゴールは認められ、そのまま90分が終了となった。

 試合はPK戦にもつれ込んだが、南が2番手松井大輔のキックをキャッチ、5番手三浦知良のキックを片手一本で止め、有終の美を飾った。