12月21日の中山6R・2歳新馬戦(ダート1800メートル=マンダレーヒル出走取消で14頭立て)は、5番人気のメリークリスマス(牡、美浦・小手川準厩舎、父ルヴァンスレーヴ)が、12月25日のクリスマスよりひと足早く白星を飾った。今年のステ…

 12月21日の中山6R・2歳新馬戦(ダート1800メートル=マンダレーヒル出走取消で14頭立て)は、5番人気のメリークリスマス(牡、美浦・小手川準厩舎、父ルヴァンスレーヴ)が、12月25日のクリスマスよりひと足早く白星を飾った。今年のステイヤーズSなど重賞2勝を挙げるシュヴァリエローズを叔父に持つ血統馬。検量室前に引き揚げてきた菊沢騎手が「メリークリスマス! プレゼント」と笑顔で喜べば、小手川調教師は万歳のポーズで迎えた。勝ち時計は1分56秒1(良)。

 きっちりとスタートを決めて、道中は先行集団の馬群の内に構えた。勝負どころで反応良く加速すると、直線では馬場の真ん中から力強く脚を伸ばして、2着のエコロカディスに3/4馬身差をつけた。

 菊沢騎手は「本当に馬が名前に合わせたかのように、みるみる良くなって、今日の返し馬ではすごいなと思いました。いい戦いができるなと思っていましたが、強い競馬をしてくれました」と、勝利の喜びをかみ締めた。

 クリスマスの時期から逆算してデビューを考えていたという小手川調教師は「除外もなく、ストーリーとしてはあまりにできすぎですね。上手に競馬をしてくれました。普段は子供っぽいところがあって、装鞍からパドックとよく我慢してくれました」と、してやったりの笑顔だった。