元プロ野球・近鉄、中日投手の佐野慈紀氏(56)が21日、学童軟式野球全国大会「くら寿司トーナメント2024」(神宮球場)で始球式を務めた。 車椅子に乗って登場。投球前に「腕をなくしましたけど落ち込むことなく、いろんなことにチャレンジしたい…
元プロ野球・近鉄、中日投手の佐野慈紀氏(56)が21日、学童軟式野球全国大会「くら寿司トーナメント2024」(神宮球場)で始球式を務めた。
車椅子に乗って登場。投球前に「腕をなくしましたけど落ち込むことなく、いろんなことにチャレンジしたい」とあいさつ。今年4月に感染症の悪化から右腕を切断したため左手で帽子を取るピッカリ投法でサウスポーとしてワンバウンド投球だった。
投球後は「マイナス10点」と自己評価。それでも「少しでも元気を伝えられているんであれば。やっぱりグラウンドに立つと気持ちが大きく変わります」と振り返った。
同氏は22年からシニアディレクター(SD)として本大会に参画し全国各地で「ピッカリ投法」を披露し、会場を沸かせていた。今回は持ち前の明るさで第一歩を踏み出し、神宮球場のマウンドに上がった。
佐野氏は2023年に重症下肢虚血を発症し右足中指を切断して入院生活が始まった。糖尿病の影響で感染症が悪化したため今年5月に手術で右腕を切断していた。