<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第1日◇20日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇女子ショートプログラム(SP)松生理乃(20=中京大)が国際スケート連盟(ISU)非公認ながら今季自己ベストの70・79点をマークし、全日本のSPでは自…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第1日◇20日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇女子ショートプログラム(SP)

松生理乃(20=中京大)が国際スケート連盟(ISU)非公認ながら今季自己ベストの70・79点をマークし、全日本のSPでは自己最高の5位発進となった。

今季はGPシリーズで2戦連続2位となり、同シリーズ上位6人によるファイナルへも初出場。ただ、いずれもSPではジャンプで転倒があり、“鬼門”となっていた。この日は「何も考えないようにしよう」と演技に没入し、全3本のジャンプを着氷。3つのスピンとステップシークエンスでも全てで最高難度のレベル4とした。「すごく伸び伸び滑ることができた。『やっとだな』という気持ち」と明るい声を弾ませた。

滑走者が得点を待つキス・アンド・クライの背ボードには、出場選手の意気込みが書き込まれている。松生は「無欲 強気」としたためた。これはGPシリーズ・フィンランド大会で本郷裕子コーチから伝えられた言葉。全日本では2年連続で2桁順位が続いていただけに、その言葉をあらためて胸に刻みこんだ。

「最初は緊張しすぎて若干弱気だったけど、結果や点数にあまり欲を持たずに『私も上のみんなに追いつくんだ』という強い気持ちで演技ができた。今日は体現できたかなと思う」と笑顔でうなずいた。

首位は史上9人目の4連覇がかかる坂本花織(24=シスメックス)で78・92点。ジュニアの島田麻央(16=木下グループ)が75・58点で2位につけた。フリーは22日に行われる。