全日本バレーボール高校選手権大会(通称・春高バレー)は来年1月5日、東京体育館で開幕する。女子は初出場の旭川志峯が、同日の初戦で47度の出場を誇る名門・八王子実践(東京)に挑む。 “大物食い”へ、静かに爪を研いでいる。悲願の初出場を決めた…
全日本バレーボール高校選手権大会(通称・春高バレー)は来年1月5日、東京体育館で開幕する。女子は初出場の旭川志峯が、同日の初戦で47度の出場を誇る名門・八王子実践(東京)に挑む。
“大物食い”へ、静かに爪を研いでいる。悲願の初出場を決めた旭川志峯は、初戦で47回目の出場を誇る名門・八王子実践と対戦する。戸村由那主将(3年)は「最初からでも強い相手とやりたかったので、個人的にはうれしい。自分たちの、いい流れのバレーができたら戦える相手だと思っています」と前向きに語った。
全国の舞台は初でも、道内でもまれてきた自負がある。初の全国大会となる春高を優勝で決め、福田まどか監督は「子供ってやっぱすごい。ああいう経験をすると、ちょっと落ち着いてきたというか、自信になったのかなって感じますね」と選手の成長に目を細めた。
カギを握るのはMB山保ななみ(3年)だ。福田監督は「やっぱり最初は山保かなと。最初の3ローテで、立ち上がりから五分でいけるか」。一時はOHを務めたが、春高予選準決勝からMBに戻った山保は「道予選のときはまだ違和感があったんですけど、ブロックの動きも良くなって、いろんな攻撃を使えるようになった」と手応えを口にした。
初めて乗り込む東京体育館。福田監督は「深く考えず、もしいつも通りに試合を楽しめたら面白い。怖いもの知らずでいけるところもある」。戸村主将も「練習のときの雰囲気とか、全員で明るくやってるのがもっと増した」とチーム状態の良さを強調した。初出場で歴史をつくったチームが、全国でも大きな一歩を刻む。(山口 泰史)