阪神の桐敷拓馬投手(25)が20日、サンテレビの「熱血!タイガース党」に生出演し、来季も被本塁打ゼロを誓った。今季は70試合に登板したが、本塁打は1本も許さず。阪神戦を生中継する「サンテレビボックス席」では“打っても打たれてもタイガース優…
阪神の桐敷拓馬投手(25)が20日、サンテレビの「熱血!タイガース党」に生出演し、来季も被本塁打ゼロを誓った。今季は70試合に登板したが、本塁打は1本も許さず。阪神戦を生中継する「サンテレビボックス席」では“打っても打たれてもタイガース優先”というテーマがある。打たれてもピックアップされるだけに、来季も被弾顔は映させないと決意した。
サンテレビ本社には、大きな看板でホームランのカット割りが展示されている。打っても阪神、打たれても阪神が売り。桐敷にとっては、屈辱的な出演だけは避けたい。「今、初めて知ったんですけど。そういう時は映らないように来年も頑張りたいです」。負け顔での出演はNG。抑えた表情を画面越しに届けたい。
今季は強力ブルペン陣の一角として、70試合に登板。被本塁打ゼロで防御率1・79と抜群の安定感を誇った。意識したのは無失点でベンチに帰ってくること。「中継ぎはゼロで帰るのが一番重要だと今年感じた」。経験を積んだからこそ、1点の重みが分かった。
その中でも本塁打は一瞬で失点する。「安打は次の打者をカバーすればゼロに抑えられる可能性はある。そこは特に意識してやってましたね」。被本塁打数を見ると22年は2本、23年は1本、そして今季はゼロと改善している。
本塁打を浴びないために投球で大事にしたのは「極端に投げ分けること」。死球を恐れずに内角へ、外角にはバッターボックスのラインをめがけて腕を振ったこともある。「そういうのが今シーズンは多かった」。打者に気持ち良くスイングさせないことが好成績の要因となった。
今季は奮闘しながらも2位で終わった。優勝した巨人は今オフ、大補強に動いている。「新たなすごい方々が巨人に入る。そこを倒さないと優勝というところにはたどり着けない」。宿敵の本拠地・東京ドームは狭めで、特に一発を警戒しなくてはならない。
V奪還へ欠かせない戦力。自信になった1年から、確信の1年へつなげたい。「今年、被本塁打ゼロでいけたのは自信になる。来年以降も本塁打に限らず、ゼロでやっていけたら」。スペードのエースは負け顔を見せない。