<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇第1日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇女子ショートプログラム(SP)今月のジュニアグランプリ(GP)ファイナルで大会史上初の3連覇を果たした島田麻央(16=木下グループ)が、ショートプログラ…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇第1日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇女子ショートプログラム(SP)

今月のジュニアグランプリ(GP)ファイナルで大会史上初の3連覇を果たした島田麻央(16=木下グループ)が、ショートプログラム(SP)で75・58点を記録した。

前回大会に続いて、SPから大技トリプルアクセル(3回転半)を組み込むシニア仕様のプログラムに挑戦。29選手中28番滑走で重圧もかかる中「どんどん挑戦する」自分らしさをアピールした。

初出場だった22年大会と同じ大阪開催。中学2年のジュニア女王として初参戦した当時は「初めてで何もわからず、人の多さと応援の多さにびっくりした」とのまれたが、表彰台に上った高揚感は鮮明に覚えている。「テレビで見ていた坂本選手と、三原舞依選手と表彰台に立てたことがすごく印象に残っている」。初出場にして3位に入った思い出の地。悪いイメージはなく、独特な緊張感漂う舞台にも「全日本っぽいな」と落ち着いて臨むことができた。

開幕前、島田は迷いなく言っていた。「完璧な演技じゃなくて、自分らしい演技をしたい」。ジュニア勢の優勝となれば03年安藤美姫以来21年ぶりの快挙だが、22日のフリーでも順位は気にせず、3回転半と4回転トーループの大技2本に挑む予定だ。「2年で成長した部分を感じられると思う」。22年はともに転倒、23年は3回転半を着氷。着実に階段を上ってきた16歳は、三度目の正直で悲願を果たす。