国際スケート連盟(ISU)は20日、次回26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪(オリンピック)の予選大会に、個人の中立選手(AIN)として最強ロシアおよびベラルーシ勢の復帰を認めると発表した。「厳格な条件下」と前置きした上で、ISUは20…

国際スケート連盟(ISU)は20日、次回26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪(オリンピック)の予選大会に、個人の中立選手(AIN)として最強ロシアおよびベラルーシ勢の復帰を認めると発表した。

「厳格な条件下」と前置きした上で、ISUは2025-26年シーズンの9月17~21日に北京で行われる五輪予選に「限られた数」のAIN参加を容認。フィギュア、スピード、ショートトラックの各種目に適用される。

両国が推薦できるのは各種目1人・1組。フィギュアの場合であれば個人の男子1人、女子1人、ペア1組、アイスダンス1組で、団体戦にはエントリーできない。

AINとしてのロシア勢とベラルーシ勢の参加は、国際オリンピック委員会(IOC)が今夏のパリ五輪でも認めており、トランポリン男子でベラルーシ出身の選手が金メダルを獲得している。この措置は26年の冬季五輪でも継続される見通しとなっている中、ISUも注目のフィギュアなどで両国に科していた国際大会への出場停止を、ドーピング検査も含めた厳しい検査付きで解除する流れとなった。

フィギュアでは特に女子のロシア勢が隆盛で、五輪に限れば14年ソチ大会からアデリナ・ソトニコワ、アリーナ・ザギトワ、アンナ・シェルバコワと3大会連続で金メダリストを輩出している。

両国のスケーターは22年から、国際舞台から姿を消していた。2月の北京大会閉幕直後にウクライナ侵攻が起き、ロシアとベラルーシ両国はISU主催大会から除外されていた。

ロシアのトップ選手がAINとして認められ、予選も通過すれば、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場が可能に。日本勢にとって高い壁になりそうだ。