国際スケート連盟(ISU)は20日、ウクライナ侵攻以降、国際大会から除外されていたロシアとベラルーシの選手について、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選に参加することを認めることを発表した。五輪予選以外の大会からの除外は継続する…
国際スケート連盟(ISU)は20日、ウクライナ侵攻以降、国際大会から除外されていたロシアとベラルーシの選手について、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選に参加することを認めることを発表した。五輪予選以外の大会からの除外は継続する。
国際オリンピック委員会(IOC)は24年パリ五輪において中立選手に限り、両国の選手の出場を認めており、26年冬季大会でもこれが維持される見込み。これを受けてISUの理事会は両国選手が予選に出場することを認める決定を下した。国旗、国歌の使用や記者会見、インタビューへの参加は禁止される。
ロシアとベラルーシの競技連盟は25年2月に個人種目ごとに予選に参加する選手を各1人、カップル競技は1組を指名し、同選手が予選大会で五輪出場資格を得た場合、中立選手として五輪に参加できるという。
除外前までスケート競技では強さをみせてきたロシア勢。フィギュアスケート女子は14年ソチ五輪のソトニコワ、18年平昌五輪のザギトワ、22年北京五輪ではシェルバコワと3大会連続で金メダリストを輩出しており、平昌ではメドベージェワ、北京ではトルソワが銀メダルを獲得し、2大会連続でワンツーフィニッシュを決めている。本戦まで駒を進めてくれば、日本勢の難敵になるのは間違いない。この日、全日本選手権の女子SPを終え、ロシアの復帰を聞いた世界女王の坂本花織は「このタイミングで?」と驚きつつ「それはそれで以前は(ロシア勢が)3人だったから、誰かの間に入りたい気持ちだった。それが復活すると思うとワクワクします。他にも米国とか強い選手がいる。めちゃくちゃ燃えます」と、力を込めた。
現状でロシア、ベラルーシ選手の参加できる大会は次の通り。
◇フィギュアスケート
25年9月17~21日 フィギュアスケート五輪予選(中国・北京)
◇ショートトラック
25年10月16~19日 ワールドツアー・モントリオール大会
25年10月23~26日 ワールドツアー・ソルトレイクシティー大会
25年11月20~23日 ワールドツアー・グダニスク大会
25年11月27~30日 ワールドツアー・ドルドレヒト大会
◇スピードスケート
25年11月14~16日 W杯ソルトレイクシティー大会
25年11月21~23日 W杯カルガリー大会
25年12月5~7日 W杯ヘーレンフェーン大会
25年12月12~14日 W杯ハーマル大会