「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、東和薬品ラクタブドーム) 女子ショートプログラム(SP)が行われ、22年北京五輪代表の河辺愛菜(20)が6分間練習中に他の選手と接触し転倒し、右肘を痛めるアクシデントに見舞われた。粘りの演技を…

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、東和薬品ラクタブドーム)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、22年北京五輪代表の河辺愛菜(20)が6分間練習中に他の選手と接触し転倒し、右肘を痛めるアクシデントに見舞われた。粘りの演技をみせ、62・25点をマークしたが、演技後は涙がこぼれた。

 河辺は6分間練習でジャンプの態勢に入ろうとした時に、江川マリアと接触して転倒した。接触後、右肘に手をやり、顔をしかめる場面もあった河辺。迎えたSPでは最後の3回転フリップで転倒があったが、魂の演技をみせた。取材エリアでは涙がこぼれた。「練習不足で失敗なら納得がいくけど、やりきれたと思えないところがすごく悔しい。練習が出し切れなくて悔しい」と、声を震わせた。ぶつかった後から「右手の感覚がなくてずっとしびれてる。動かしてなくてもずっと痛い。スケーティングで全然動けなかったのが一番悔しい」といい。右肘の上部が腫れたという。それでもぶつかった江川が大丈夫だったことに「よかった」と安どの表情を浮かべた河辺。22日のフリーに向けては「あと1日空くのでまだよかった。しっかり休みたい」と見据えた。