◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)挑戦者決定戦12回戦 堤駿斗―レネ・アルバラード▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 フェルナンド・マルティネス―井岡一翔(12月31日、…
◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)挑戦者決定戦12回戦 堤駿斗―レネ・アルバラード▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 フェルナンド・マルティネス―井岡一翔(12月31日、東京・大田区総合体育館)
前WBA世界スーパーフライ級王者で同級6位・井岡一翔(志成)の挑戦を受けるWBA世界同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が20日、来日した。
羽田空港に到着後、取材に応じたマルティネスは「日本までの旅は短く感じた。快適だった」と言うほど状態の良さをアピールした。アルゼンチンでフィジカルトレーニングを行った後、米国フロリダ州のマイアミで4週間の強化キャンプを実施。ロサンゼルス経由で来日した王者は試合まで10日、時差調整を兼ねて調整する。
米国の興行大手PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と3試合の契約を結んだ。IBFから指名試合の指令が出たが、井岡との交渉を進めていたことから保持していたIBF王座を返上。今回は、井岡から奪取したWBAのベルトをかけたダイレクトリマッチとなった。
今年7月、当時IBF王者だったマルティネスはWBA王者だった井岡と統一戦で戦い、3―0の判定勝ち。2本のベルトをまとめた。手数で勝り、序盤からペースを渡さなかったが、マルティネスは「今回も似たような試合になるだろう。前回からそう時間がたっているわけではないので大きな変化はない。必要なのは知的に戦うこと。お互いのことは知り尽くしているし、お互いのポテンシャル(潜在能力)が試される時だと思う」と話した。
アルゼンチンでは、クリスマスから新年にかけて試合を行うことはないという。「日本の、大みそかに試合をするという伝統は好きだ。まるで(映画の)ロッキーだ。ロッキーも12月25日に試合をしたシチュエーションに似ている」とニヤリ。同じ相手との再戦に関しても、過去に2度経験し、ともに勝っている。「再戦は問題ない」と一蹴(いっしゅう)した。「戦争をするような感じになる。そのあと、新年を迎えるんだ」
試合展開について聞かれた王者は「12ラウンドをフルには戦わないと思う。それよりも2回くらい早く終わるのではないか」と10回までのKO決着を“予告”していた。
戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)2敗1分け、33歳のマルティネスが16戦全勝(9KO)。
試合はABEMAで無料生配信される。