「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、東和薬品ラクタブドーム) 男子ショートプログラム(SP)が行われ、2010年バンクーバー五輪代表の織田信成(37)=大阪スケート倶楽部=が11年ぶりの出場を果たし、会心の演技で今季ベストの84…
「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、東和薬品ラクタブドーム)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、2010年バンクーバー五輪代表の織田信成(37)=大阪スケート倶楽部=が11年ぶりの出場を果たし、会心の演技で今季ベストの84・53点をマークし、堂々の5位につけた。今季限りの引退を表明しており、21日のフリーが全日本ラストダンスとなる。
初優勝を狙う北京五輪銀メダリストの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)はトリプルアクセルでの転倒があり、92・05点で首位、中田璃士(TOKIOインカラミ)が90・31点で2位、友野一希(第一住建グループ)が89・72点で3位、三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)が88・87点で4位につけた。
織田は圧巻の内容で演技を終えると、両手を突き上げるマツケンサンバのポーズをしながら歓声に応えた。得点を待つキス&クライで思わず男泣きした。ジャンプはすべて加点付きで決め、構成点も上々のスコアを並べた。取材エリアでも「家族も見に来てくれてたくさん応援にきてくれていた。歓声がすごく力になってたくさん手拍子をいただいて感謝。4回転ジャンプを成功したいというプレッシャーで終わったあと感極まってしまった」と涙。37歳の挑戦に「年齢はただの数字。年を取ったからできないことはないとやってきた。今日は一歩近づいた」と、うなずいた。フリーでも4回転ジャンプに挑戦する予定で「若い子たちの力を吸収しつつ負けないように頑張りたい。入賞を達成できるようにフリーも頑張りたい」と、見据えた。