◆プロボクシング▽全日本新人王決定戦スーパーフライ級(52・1キロ以下)5回戦 高橋秀太―村田碧 (21日、後楽園ホール) 東西の代表が雌雄を決する全日本新人王決定戦の前日計量が20日、都内で行われ、注目のスーパーフライ級は西軍MVPの村田…
◆プロボクシング▽全日本新人王決定戦スーパーフライ級(52・1キロ以下)5回戦 高橋秀太―村田碧 (21日、後楽園ホール)
東西の代表が雌雄を決する全日本新人王決定戦の前日計量が20日、都内で行われ、注目のスーパーフライ級は西軍MVPの村田碧(20)=松田=が51・8キロ、東軍代表の高橋秀太(23)=は52・0キロで、ともに1回でパスした。
現在4連続KO勝利中の村田は計量を終え「ひと安心。明日はスピードで圧倒して一方的な試合にしたい」と、抱負を口にした。先月10日の西軍代表決定戦では、白木潤太(VADY)に2回KO勝ち。センス抜群のスタイルで最優秀選手賞に輝いた。元プロボクサーだった父・稔さんの影響で小学校1年からボクシングをスタート。享栄高を経て昨年7にプロデビューし、今年7月に松田ジムに移籍した。トレーナーでもある父の指導は「小さい頃から基本ばかり教え込まれた。ジャブ、ワンツー、出入り。これがよかった」と、正統派のスタイルをたたき込まれた。昨年の同決定戦では同門の武藤涼太がスーパーバンタム級で全日本新人王となり、MVPを獲得。続けとばかりに「自分の力を出して、松田ジムで2年連続MVPを取りたい」と意気込んだ。
一方、東軍の高橋も負けてはいない。「ボクシングが多彩でうまい」と村田の実力を認めながらも「自分はパワーで対抗する」と言い切る。先月3日の東日本新人王決勝戦では、大橋昌彦との同門対決に判定勝ち。試合後にジムで顔を合わせお互い「ありがとう」と感謝を伝え合った。「明日はしっかりやって、KOで勝つ」と、大橋の思いも拳に乗せリングに上がる。
戦績は村田が6戦全勝(4KO)、高橋は6勝(4KO)2敗1分け。