2026年から新たに始まるプロバスケットボールの最上位リーグ「Bプレミア」に、茨城ロボッツの参入が決まった。19日、Bリーグがライセンス交付の審査結果を発表した。 Bプレミアへの参入条件は、(1)年間売上高12億円以上(2)ホームの1試合…

 2026年から新たに始まるプロバスケットボールの最上位リーグ「Bプレミア」に、茨城ロボッツの参入が決まった。19日、Bリーグがライセンス交付の審査結果を発表した。

 Bプレミアへの参入条件は、(1)年間売上高12億円以上(2)ホームの1試合平均入場者数4千人以上(3)客席数5千席以上でVIPルームがあるなどの要件を満たすアリーナの確保が原則とされる。

 現在B1リーグのロボッツは、すでに23~24年シーズンで(1)売上高約13億4872万円(子会社を含む)(2)入場者数4619人と、二つの条件をクリアしていた。

 さらにロボッツの本拠地で水戸市の所有するアダストリアみとアリーナ改修のめどが立ったとして、条件すべてを満たしたと評価された。

 水戸市役所でロボッツの川崎篤之社長と落慶久ゼネラルマネジャー、高橋靖市長、県バスケットボール協会の岡田裕昭会長が記者会見した。

 川崎社長は「何よりハードルの高い公設体育館の改修で市、市議会、市民の皆様に『地域のために必要』とご理解とご尽力をいただけた」と感謝し、「ようやくスタートラインに立てた。チームとして日本一をめざすとともに、子どもたちがロボッツを原体験、原風景にしてふるさとに愛着を持つことで、まちがさらに発展することが目標。全力で挑んでいく」と意欲を語った。

 高橋市長は「最高峰の試合を市民県民が直接観戦して得られる感動に加え、多くの方々が水戸に集まる経済波及効果もポテンシャルを持っている」と期待する。

 また、ロボッツスタッフらは水戸駅前でオリジナルの「号外」を配った。

 Bプレミアは、順位による昇格や降格をなくす▽チームが所属選手に支払う年俸総額に上限と下限を設けるサラリーキャップ▽新人獲得を下位クラブから優先的に指名するウェーバー方式のドラフトなどが柱。

 背景には、昇格や降格を気にするあまり選手獲得の人件費がかさむなどしてクラブ経営が続けられなくなる、との危機意識がある。経営面の強化と公平性を重視し、戦力均衡によるスリリングな試合展開を見せるのがBプレミア新設の目的だ。

 近隣都県ではB1の千葉ジェッツ、宇都宮ブレックス、群馬クレインサンダーズ、アルバルク東京やB2のアルティーリ千葉などがすでにライセンス交付を受けている。(中村幸基)

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 バスケットボールB1茨城ロボッツは18日、レバンガ北海道と敵地で対戦し、60―78で敗れた。連勝は2で止まり、通算成績は7勝15敗。順位は東地区8チーム中6位のままだ。

 第1クオーター(Q)こそ17―15で競り勝ったが、その後は第2Q・19―25、第3Q・12―19、第4Q・12―19と力負けした。ロバート・フランクス、チェハーレス・タプスコット、中村功平、ジェハイヴ・フロイドの4選手がいずれも11得点をあげて気を吐いた。

 クリス・ホルムヘッドコーチ(HC)は「どちらがボールに食らいついていけるか、その気持ちが強い方が勝つ。自分たちのチャレンジでもあったが、相手が上回っていた」とコメントした。

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 茨城ロボッツ主将で14日の仙台89ERSとの試合中に負傷した長谷川暢選手が、右足アキレス腱(けん)断裂と診断された。全治は未定といい、長期離脱は避けられない見通しだ。ロボッツが18日に公表した。

 長谷川選手は秋田ノーザンハピネッツから移籍した今季、平尾充庸(あつのぶ)選手とのダブル主将に抜擢(ばってき)され、攻守でチームを引っ張ってきた。負傷するまでの20試合すべてに出場し、1試合平均得点13.1は、ロバート・フランクス選手の16.1に次いでチーム2位。(中村幸基)

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 茨城ロボッツが拠点とするアダストリアみとアリーナについて、所有者の水戸市はBプレミア参入条件となる改修の概要を明らかにした。「スイートルーム」と呼ばれる個室タイプが14室102席、既存シートを利用した「ラウンジ」を180席設ける。

 スイートルームはコートに面した観覧席のほか、部屋の奥にくつろげる歓談スペースを設ける。1室あたり6人用、8人用、9人用を整え、壁の取り外しで最大12人用としても対応できるようにする。ラウンジにはカウンターも設置。ほかにトイレ10基を増設する。

 改修工事の事業費は5億~6億円と見込まれており、半分をロボッツ側が負担する。ロボッツはすでに1億5千万円余を市に寄付している。

 市は現在、建築工事の仮契約まで済ませており、年明けの市議会3月定例会に本契約締結の議案を提案する方針だ。(中村幸基)