通算609本塁打のソーサ氏が沈黙を破った(C)Getty Images 通算609本塁打を放ち、カブスの主砲として活躍したサミー・ソーサ氏が12月19日(日本時間20日)、筋力増強剤の使用疑惑について声明を発表し、“17年の沈黙”を破った。…

通算609本塁打のソーサ氏が沈黙を破った(C)Getty Images

 通算609本塁打を放ち、カブスの主砲として活躍したサミー・ソーサ氏が12月19日(日本時間20日)、筋力増強剤の使用疑惑について声明を発表し、“17年の沈黙”を破った。

【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン

 米スポーツ専門局『ESPN』は、ソーサ氏が「現役時代に犯した『ミス』について謝罪したことで17年間の不和に終止符を打った」と説明。現在は禁止薬物となっているステロイドなどの筋力増強剤を使用した疑惑が浮上し、2007年の現役引退後は沈黙を保ってきたが、今回声明を発表した。

 同氏は「162試合にわたって力を発揮するため、ケガから回復するためにできることは何でもした」と当時を振り返り、「私はルールを破ったことは一度もないが、今思えば間違いを犯した。お詫びする」と謝罪したという。

 カブスのオーナーであるトム・リケット氏は「サミーが声明を発表し、連絡をくれたことに感謝する」と述べ、「彼ほど熱心にプレーし、勝ちたいと願った選手はいない。完璧な人間などいないが、我々は彼の野球とカブスに対する情熱を疑ったことは一度もない。サミーはファンの憧れの的だ」とコメントしたという。

 さらに、来年のファン・イベント「カブス・コンベンション」に招待するつもりであることを明かし、「急な通知ではあるが、彼が出席してくれることを願っている。我々は皆、共に前進する準備ができている」と、ソーサ氏の謝罪を受け入れ、前に進もうとしているようだ。

 1998年にはシーズン66本塁打を放ち、カージナルスに在籍していたマーク・マグワイアと本塁打王争いを繰り広げたレジェンドは「過去を変えることはできないが、未来は明るい。心の中ではずっとカブスの一員であり、カブスのファンにまた会えるのが待ちきれない」と、胸の内を明かした。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】年俸で勝る日本は「冷酷だ」 球界関係者が告白した助っ人獲得事情の変化「韓国は投手のレベルが低い認識がある」

【関連記事】「オオタニが1番で、君が2番だ」ド軍ロバーツ監督がソトとの交渉の場で明かしていた“電撃構想” 米ESPNが内幕を報道

【関連記事】T・ヘルナンデスは“ドジャース愛”を貫くのか 「依然として再契約を優先」「ヤンキースの優先順位は低い」米記者報道