FC町田ゼルビアは20日、J2ベガルタ仙台へ期限付き移籍中のDF奥山政幸(31)が同クラブへ完全移籍すると発表した。23年シーズンは主将としてJ2優勝に貢献。今季J1では4試合の出場にとどまり、夏場以降は仙台へ活躍の場を移していた。奥山は8…
FC町田ゼルビアは20日、J2ベガルタ仙台へ期限付き移籍中のDF奥山政幸(31)が同クラブへ完全移籍すると発表した。
23年シーズンは主将としてJ2優勝に貢献。今季J1では4試合の出場にとどまり、夏場以降は仙台へ活躍の場を移していた。
奥山は8年間在籍した思いを長文のメッセージで伝えた。コメントは次の通り。
◇ ◇ ◇
FC町田ゼルビアを愛する皆様、8年間大変お世話になりました。この度、ベガルタ仙台に完全移籍することになりました。
正直な話これほど長くこのチームにいることになるとは想像していませんでした。加入当初、練習場はスパイクを履くのも憚られるような固い人工芝で、ホームゲームでは1000人にも満たない観客数の試合もありました。恵まれているとは言えない環境の中でしたが、このチームはたくさんの熱い想いを持った方々に囲まれていました。そんな皆さんのおかげでいつしかこのチームに、そしてこの土地に強い愛着を持つようになりました。このチームでJ1に上がりたいと夢を持つようになりました。
2018シーズン、あと一歩でJ2優勝というところまで迫り、充実感とともにJ1に挑戦する権利すら持てないことに悔しさも覚えました。ですがその結果を持って大きく環境を変えられるチャンスを掴み取りました。そこからの発展は目覚ましいものがありました。芝生の練習場が整備され、スタジアムが大きくなり、専用のクラブハウスまで完成。初めてクラブハウスに足を踏み入れた時の感動やこんなところ本当に使っていいのかという戸惑いもありました。
2023シーズンはキャプテンになりより一層チーム、クラブへの責任を感じることとなりました。これまでFC町田ゼルビアを守り、大きくしてきた先人の方々の想いやどんなときでも暖かく励まし共闘してくださったパートナー、サポーターのみなさんの想い、勝利のため自己犠牲も厭わず常にチームのために戦ってくれたクラブスタッフ、コーチングスタッフ、選手の想い。そんな全員の想いが結実したJ2優勝は言葉では言い表せないほど素晴らしく、野津田でシャーレを掲げた時の光景は一生忘れることはないです。
夢が叶ったJ1の舞台。本当に少ない時間でしたがFC町田ゼルビアの選手としてJ1のピッチに立てたことを誇りに思います。そして、満員になった野津田のスタンド。青く染まったスタジアムはとても綺麗で、これから先も無限の可能性を持ったチームだなと感慨深かったです。
これから先、ゼルビアと一緒に歩んで行けないのは寂しくて、悔しくて色々な気持ちが湧いてきますが、振り返れば後悔はありません!
仙台でも輝かしい未来を掴み取れるように走り続けたいと思います。
これからのFC町田ゼルビアの発展と活躍を祈っています。8年間、本当にありがとうございました。