ラグビー・リーグワンが21日に開幕する。スポーツ報知評論家の坂田正彰氏(52)が今季を展望した。  * * * 昨シーズン14季ぶりに日本一に輝いたBL東京が、今季も戦力の充実から優勝候補筆頭だろう。SOモウンガ、FLフリゼルのニュージー…

 ラグビー・リーグワンが21日に開幕する。スポーツ報知評論家の坂田正彰氏(52)が今季を展望した。

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 昨シーズン14季ぶりに日本一に輝いたBL東京が、今季も戦力の充実から優勝候補筆頭だろう。SOモウンガ、FLフリゼルのニュージーランド勢にリーチ、ディアンズと、特にFW陣の安定が際立つ。2季連続で決勝で涙を飲んだ埼玉は、依然として豪華なタレントが顔をそろえる。日本代表SO松田ら豪華な補強に成功したトヨタ、そして7季ぶりに優勝を目指す東京SGが4強を形成し、横浜、神戸もトップを狙える力を持ったチームだろう。

 レギュラーシーズンの試合数は交流戦を2試合増やし各18試合を行う。私がここでお勧めしたいのは、チームカラーを比較して観戦すると、また違った興味が沸いてくる。4強を簡単に色分けしてみる。

 ◆BL東京(リーチ・マイケル主将) フィジカルが最大の武器。真っ正面から体のぶつかり合いを挑み、肉弾戦で試合を支配。

 ◆埼玉(坂手淳史主将) 堅いディフェンスからのアタックが得意。守りを固めてターンオーバーから一気に得点に結びつける。

 ◆トヨタ(姫野和樹主将) FWのフィジカルとBKの個の能力を融合させた大胆な攻撃スタイル。スミス―松田のハーフ団にも注目。

 ◆東京SG(堀越康介主将) どこからでも攻めるアタッキングラグビー。特にバック陣には松島を筆頭に走り屋がそろう。

 それぞれチームカラーに合った選手を起用し、開幕戦はベストの布陣で挑むはずだ。第3節ぐらいまでの試合に連勝し、波に乗れば、メンバーを少しずつ入れ替える余裕が生まれる。それがシーズンを通して成長するチームであり、昨季のBL東京の姿だろう。今シーズンも必ず目玉となる選手は誕生するだろうし、リーグワンでの活躍は、日本代表に直結する。代表歴などの既成概念を無くし、頭を真っ白の状態にして、それぞれ選手発掘してみても面白いはずだ。(99、03年W杯日本代表フッカー・坂田 正彰)