◆レスリング◇全日本選手権 第1日(19日、東京・代々木第二体育館) 非五輪階級の女子65キロ級は2022年世界女王の森川美和(ALSOK)が制した。21年東京、24年パリと五輪代表争いで2度敗れている25歳は、優勝にも「全体的に試合内容が…
◆レスリング◇全日本選手権 第1日(19日、東京・代々木第二体育館)
非五輪階級の女子65キロ級は2022年世界女王の森川美和(ALSOK)が制した。21年東京、24年パリと五輪代表争いで2度敗れている25歳は、優勝にも「全体的に試合内容がすごく悪かったので、今後に向けていい課題ができた。この階級でもっと圧勝しないと、上で勝てない」と反省しきりだった。
昨年の全日本選手権は決勝でパリ五輪で銅メダルを獲得した尾崎野乃香(慶大)に敗れ、五輪出場の可能性が絶たれた。今大会は65キロ級で出場したが、“3度目の正直”を目指す28年ロサンゼルス五輪は68キロ級で挑戦する意向。「五輪に3回も行けないとならないように。一番の目標はロスで金メダルを取ることなので、毎日それをしっかり思っていないとダメ。そのために毎日練習しているし、もっとやらないといけない」と表情を引き締めた。
10月には柔道女子70キロ級で今年の世界選手権銅メダリスト・田中志歩(JR東日本)と合同練習も行った。レスリング経験のある田中が、森川を通じて日体大レスリング部への練習参加を志願したことがきっかけだった。「投げの対策になった」と笑顔で振り返り、「志歩ちゃんは小学校からの友達で、柔道で世界で活躍している。いい刺激になったし、『また頑張ろうね』と話せたので、一緒に練習できて良かった」。他競技からも活力を得て、ロス五輪へスタートを切った。