パリ五輪の陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花(JAL)が19日、都内で取材に応じ、新たな強化の一環として柔道の前回り受け身を取り入れたことを明かした。 今まで体操や水泳など他競技の動きを自身の競技に生かしてきたが、今回は「体操の前転より斜…
パリ五輪の陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花(JAL)が19日、都内で取材に応じ、新たな強化の一環として柔道の前回り受け身を取り入れたことを明かした。
今まで体操や水泳など他競技の動きを自身の競技に生かしてきたが、今回は「体操の前転より斜め(の動き)に近いものと思って前回り受け身。やり投げも斜めに重要な局面がある」と考え、柔道の受け身にたどりついた。
ケアトレーナーを通じて、リオデジャネイロ五輪銅メダルの中村美里さんとつながり、指導を受けた。授業でも柔道は経験したことがなく、0からのスタートだったが、オリンピアンの指導で中腰から受け身が取れるようになったという。
現在は、練習場所にマットを敷き1人で前回り受け身を継続中。北口は「まじの初心者に分かりやすく教えていただいて1人でできるようになった」と中村さんに感謝しつつ、「いろんなスポーツの刺激、考え方を受けてやり投げにつなげるのが好き。得意でもある」と語った。
この日は、日本陸連の年間表彰式「アスレティックス・アワード」に出席し、年間最優秀選手賞を受賞した。来年の世界選手権(東京)、さらにその先の目標へ「夢の70メートルに向かって頑張っていきます」と意気込んだ。