ソフトバンク王貞治球団会長(84)が読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏の死去を悼んだ。「ほかに類を見ないほど熱烈なジャイアンツファンでした。やっぱり正力(松太郎)さんの『巨人軍は常に強くあれ』という思いを受け継いでいましたね。渡…
ソフトバンク王貞治球団会長(84)が読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏の死去を悼んだ。
「ほかに類を見ないほど熱烈なジャイアンツファンでした。やっぱり正力(松太郎)さんの『巨人軍は常に強くあれ』という思いを受け継いでいましたね。渡辺さんとは現役時代から私が(巨人の)監督になるときも辞める時もお会いしてジャイアンツの話をしました。ホークスの監督になった後も野球界やジャイアンツに対する話を聞かせて欲しいと求められましたし、私としてもいろいろとお話をさせていただきました。とにかく誰よりもジャイアンツに強い情熱を持っておられた方でした。心よりご冥福をお祈りいたします」と球団広報を通じて哀悼のコメントを寄せた。
巨人の王からホークスの王へ-。衝撃的なダイエー監督就任。巨人に別れを告げ、王さんが九州に渡っても「ジャイアンツ魂」を共有しつつ野球界の発展に向けて意見を求め親交を深めた。
ダイエーの経営難もあって球界再編の大激動の時期には「ワンちゃんを助けないといけない」と言い続けてきた。ダイエー初代オーナーだった故中内いさお氏とは企業人としての結びつきも強く、ダイエーの経営悪化に伴って読売新聞がプランタン銀座の株を引き受けるなどもした。親会社がソフトバンクとなっても「王ホークス」には熱いまなざしを送り続けてきた。それだけに王会長の悲嘆も大きかった。