ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(28)=角海老宝石=とWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(28)=帝拳=が19日、都内で30日午後9時からWOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで放送・配信される「エキサイトマッチSP『…
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(28)=角海老宝石=とWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(28)=帝拳=が19日、都内で30日午後9時からWOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで放送・配信される「エキサイトマッチSP『井上拓真vs堤聖也』『岩田翔吉vsノリエガ』」の収録を行った。
堤は「僕より評価されてる選手がいるから、一番になったと思っていないんで、一番になりたい」と最強への思いを述べた。弱い選手と防衛を重ねることは「一番つまんない」と強調。「長くチャンピオンでいることが目標なら、弱いのとやってダラダラチャンピオンでおればいいと思うけど、別に長くチャンピオンでいるのがテーマなわけじゃないし、強いチャンピオンでいることが目標なので、強いヤツとやっていかなきゃダメじゃないですか。その結果負けて陥落したとしても、ダサいチャンピオンにはなりたくないですよね」と美学を開陳した。
次戦は2月ごろとみられており、「僕しばらく、決められたら首を縦に振るしかないんで。そこに向けて、弱いヤツじゃなかったら喜んでやります」と強豪なら相手は選ばない姿勢を示し、今後の対戦相手候補についてコメントしていった。
堤は「今やりたい相手がいないと言ってるんですけど、逆を返せばみんなとやりたいということかもしれないし。(井上)拓真と増田(陸)はいいです。もうやってるから、勝ち逃げさせてくれという感じです」と、ユーモラスにコメント。
WBC王者・中谷潤人(M・T)については「中谷君は一番欲しいベルトを持ってるし、そこが目標になるなというのはあります。バンタム級にいたらWBC絶対欲しくないすか?でしょ?あそこ(歴代王者)の中に(自分の)名前ほしいですよね。一番厄介な人(中谷)が持ってるから、大変だなあと思いながら」とコメント。
現在の差を「今すぐやっても勝てないし、中谷君が僕に魅力を持ってやりたいと思うかどうかも大事だと思う」と客観的にとらえており、「まずはチャンピオンとしての価値を上げる段階なのかな。相手に固執せずに流れが来たらやるという感じですね」とした。
井上拓真(大橋)とのリマッチに関しては「いやあ…次拓真…何回やって1回勝てるかの選手にねえ、それ1発でつかんだんだから、もうええでしょうってホント思う。決まったらやるしかない、頑張るしかないけど、一番やりたくない、もう。他だったらどんな強いヤツでもいい。1回やったもん。俺頑張ったもん」と、流行語にもなったNetflix「地面師たち」のピエール瀧のセリフを引用して消極的な姿勢を示した。
IBF王者の西田凌佑(六島)については、15日の初防衛戦を会場で観戦しており「こないだの西田はパフォーマンス悪すぎじゃなかったっすか?あの状態の西田なら正直余裕です。アレで来られたら最高ですよ。それぐらいこないだは良くなかった」と指摘。その上で「あんなんじゃないから、もっと強いから、西田は。やりづらさを追及したらすごい選手なんで。一番崩しづらい選手だなと思っていた」と、通常運転時の西田を高く評価した。
WBA暫定王者アントニオ・バルガス(米国)については「決まったらちゃんとやっつけます。たぶん僕のもらって倒れるパターンじゃないかな」と自信を見せた。
収録ではWBOアジア・パシフィックバンタム級王者の那須川天心(帝拳)にも言及。「那須川選手は脅威になるのが速かった。尋常じゃないですよね。底抜けのポテンシャルは持っているかな。僕は評価していますよ」とコメントした。