日本陸連の年間表彰式「アスレティックス・アワード」が19日、都内で開かれた。年間最優秀選手に選ばれたパリ五輪女子やり投げ金メダルの北口榛花(JAL)は、髪を団子状に束ね、存在感のあるキラキラのピアスに、肩と腕が見える黒のドレスを合わせた姿…

 日本陸連の年間表彰式「アスレティックス・アワード」が19日、都内で開かれた。年間最優秀選手に選ばれたパリ五輪女子やり投げ金メダルの北口榛花(JAL)は、髪を団子状に束ね、存在感のあるキラキラのピアスに、肩と腕が見える黒のドレスを合わせた姿で登壇。「このような賞をいただき、ありがとうございます。とてもうれしい」と喜びを語った。

 今季はパリ五輪、ダイヤモンドリーグなど数々の功績を残したが、それは苦しい日々を乗り越えたからこその結果だった。北口は「晴れやかな場所で言うことじゃないと思うんですけど」と前置きしつつ、「苦しくて、できればこの1年は2度と来なくていいと思うくらいの1年」と今季を総括。連覇のかかる来年の世界選手権(東京)、そしてその先の目標へ「タイトルをそれなりに取って、目指すものがないんじゃないかと心配されるけど、そんな心配はない。夢の70メートルに向かって頑張っていきます。応援よろしくお願いします」と気持ちを新たにした。

 優秀選手賞のパリ五輪男子110メートル障害5位の村竹ラシッド(JAL)、同走り高跳び5位の赤松諒一(西武プリンス)、10月の男子35キロ競歩で世界記録を樹立した川野将虎(旭化成)ら、新人賞を受賞した落合晃(滋賀学園高)、サッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持つ久保凛(東大阪大敬愛高)も出席した。