「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、東和薬品ラクタブドーム) 20日の開幕を前に女子公式練習が行われ、世界選手権3連覇中の坂本花織(シスメックス)は、全日本4連覇に向けて順調な調整を行った。 直近のグランプリ(GP)ファイナルで…
「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、東和薬品ラクタブドーム)
20日の開幕を前に女子公式練習が行われ、世界選手権3連覇中の坂本花織(シスメックス)は、全日本4連覇に向けて順調な調整を行った。
直近のグランプリ(GP)ファイナルでは3位となり2連覇を逃した。10日に帰国した直後から胃腸炎になったという。「完全にダウンしてしまって、筋力とかが完全に落ちた状態からゼロからリスタートした」。11日夜から練習を再開したが「全然踏ん張れなくて、大丈夫かなと思った」と不安になる内容だった。
ただ、「逆に疲れを残さず体をつくり治すことができた」と、この日の練習ではダブルアクセル(2回転半ジャンプ)や3回転ルッツなど、持ち前の力強い演技を見せた。「コンディションと氷の感触はすごく良かった。このまま試合に臨めるのが楽しみ」とうなずいた。「人に勝つより自分に勝つ気持ちでいきたい。目標は『欲張り』で全部いい方向の結果につなげたい」と意気込んだ。
世界ジュニア選手権2連覇中で、初優勝を狙う16歳の島田麻央(木下グループ)は曲かけで大技・トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷。曲かけ後に何度も4回転トーループに挑戦し、こらえながら降りる場面もあった。「去年はすごく緊張したので、今回は緊張せずに挑戦して思い切り滑りたい」と力を込めた。
今季のGPファイナル女子で初出場ながら日本勢最高位の2位に入った千葉百音(木下アカデミー)らも順調に調整した。女子ショートプログラム(SP)は20日、フリーは22日に行われる。