「ボクシング・ダブル世界タイトルマッチ」(25年1月24日、有明アリーナ) WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が右肩関節唇損傷で全治4週間と診断され、ユッタポン・トンディ(タイ)との防衛戦を来春に延期することが18日、横浜・大橋ジ…
「ボクシング・ダブル世界タイトルマッチ」(25年1月24日、有明アリーナ)
WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が右肩関節唇損傷で全治4週間と診断され、ユッタポン・トンディ(タイ)との防衛戦を来春に延期することが18日、横浜・大橋ジムで発表された。記者会見には武居、大橋秀行会長、八重樫東トレーナーが出席した。
この試合は4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)がサム・グッドマン(オーストラリア)の挑戦を受ける防衛戦とともにダブル世界タイトルマッチとして12月24日に予定されていたが、グッドマンが左目上に裂傷を負い、興行が来年1月24日に延期されていた。
大橋氏は「本当に苦しい決断だった」、「おはらいに行かなきゃいけないかなと思ったけど、昔からピンチはチャンスにしてきたので」と心境を明かし、1月24日に有明アリーナを押さえられたことを「奇跡」だと表現。グッドマンの負傷を知ってから、約3時間半で興行をまるごと延期する手はずを整えたといい、代役も立てることはできたが、グッドマン陣営の希望を入れたという。
尚弥は「あ、そうですか」と冷静に受け止めたといい、代役の挑戦でも「全然OKです」、やはりグッドマンに落ち着いても「もう全然。1カ月、ちょうどいい練習期間になりますから」と常にポジティブシンキング。大橋氏は「あの前向きさはすごいですね。『ええ~!』とかじゃないんで。普通はそう言いたくなりますけどね。あと10日で減量もホントに…」と感心しきりだ。
尚弥は試合に向けた練習を1カ月巻き戻すことになるといい、ジャフェスリー・ラミドを来週、スパーリングパートナーとして招集するという。大橋氏は「何があるかわからない」と、外国人の世界ランカー同士のリザーブマッチを組み、今後も尚弥の試合ではリザーバーを用意する方針を明らかにした。
大橋氏は、尚弥の試合が延期されたことで、来年3試合とされていた試合数が4試合に増えることには「ならない」と明言。一部では来秋や来年末とされているWBO世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)とのメガファイトについては「(その時期には)ならない。伝わっている計画とちょっと違っている」と話していた。