12月29日(日)に大井競馬場、ダート2000mで行われる東京大賞典。ここへの出走を予定しているラムジェット(栗東・佐々木晶三厩舎)がレースに向けた1週前追い切りを行っている。 三浦皇成騎手を背に、CWでゲンパチムサシを追走。リードが6…

 12月29日(日)に大井競馬場、ダート2000mで行われる東京大賞典。ここへの出走を予定しているラムジェット(栗東・佐々木晶三厩舎)がレースに向けた1週前追い切りを行っている。

 三浦皇成騎手を背に、CWでゲンパチムサシを追走。リードが6F標識からしっかりと15秒を切るラップで入るが、ラムジェットはその1秒以上後ろから追走したので、テンからなかなかハードな併せ馬。中盤もラップが緩むところはなく、進めていくが、ラムジェット自身はこの速さを楽しむかのような躍動感。

 3コーナーから4コーナーのあたりで前を捕まえに行くようなスピードになり、最後の直線に向くと、いつでも前に追いつきそうな勢い。ラスト1F標識手前までは追い抜かない位置にいたが、標識を過ぎると追い出して、ゴール前はしっかりと追われて、最後は大きく先着でのゴールとなった。

 時計は6F80.4〜5F65.6〜4F51.0〜3F36.3〜2F22.9〜1F11.5秒。この時間帯で3F36秒台は評価したいし、それを余力十分な形でマークするところが素晴らしい。前走で連勝が止まり、相手は前走完敗したフォーエバーヤング(栗東・矢作芳人厩舎)を筆頭に超強力だが、やっぱりこの馬の秘めたる能力は見限ることができない。

(取材・文:井内利彰)