北杜市八ケ岳スケートセンター(山梨県北杜市小淵沢町)に、関東最大級のスケートボードパークが整備され、通年営業の施設としてリニューアルオープンした。市は、初心者から上級者まで幅広い層の利用を期待している。 スケートセンターは2022年に県か…
北杜市八ケ岳スケートセンター(山梨県北杜市小淵沢町)に、関東最大級のスケートボードパークが整備され、通年営業の施設としてリニューアルオープンした。市は、初心者から上級者まで幅広い層の利用を期待している。
スケートセンターは2022年に県から市に無償譲渡されたが、1周400メートルのスケートリンクは冬季利用に限られるため、市が通年利用をめざし、約3億円をかけてスケートボード場の整備を進めてきた。
完成したスケートボードエリアは、総面積6293平方メートルと関東最大級。トリック(技)を習得するために、すべり台のような傾斜やレールなどのセクション(構造物)が設置してあるストリートエリアや、地面を掘ったおわんのようなセクションを滑るボウルエリアなどを備える。
市は今シーズンからスケートセンターの運営を民間に委託。レストランなどを手がけるトランジットオペレーションサービス(本社・東京都)が指定管理者となり、カフェも新たに設置した。
同社の大坊健二社長は15日の開業式典の後、「春からは子どものスケートボード教室も始め、人びとの交流の場にしたい」と語った。スケートもスケートボードも営業は午前9時~午後5時半で、使用料は420~850円。
県内では、県が小瀬スポーツ公園内にスケートボード優先エリアを22年に設置したほか、県庁でも24年6月から原則月2回、土曜日に広場の一部を愛好者に開放しているが、公設の練習の場は限られている。
北杜市の担当者は「これだけ本格的な公設施設は県内初なので、広いエリアの愛好者に利用してほしい」と話す。(米沢信義)