元プロ野球選手、野村克也さん(1935~2020)のふるさと京都府京丹後市網野町で14日、元阪神タイガースの赤星憲広さん(48)が野村さんとの思い出を語った。タレントの山田雅人さんを聞き手に、地元の少年野球の選手や市民ら約400人が聴き入…

 元プロ野球選手、野村克也さん(1935~2020)のふるさと京都府京丹後市網野町で14日、元阪神タイガースの赤星憲広さん(48)が野村さんとの思い出を語った。タレントの山田雅人さんを聞き手に、地元の少年野球の選手や市民ら約400人が聴き入った。

 赤星さんは2000年のドラフトで指名され、阪神に入った。当時の監督が野村さん。赤星さんは翌年の開幕から1軍入りしたが、その年のオフに野村さんは阪神を去った。

 新人の赤星さんは、渡された野村さんの著書を読んでキャンプインした。シーズン中はベンチで野村さんの横に座り、野村さんの「つぶやき」を聞き漏らさなかった。「次は何を投げると思う」などの野村さんの問いに答えながら、相手投手の配球を学んだ。

 そのおかげもあり、身長170センチと小柄ながら、プロ9年間で381盗塁と活躍することができたという。

 「野村さんの公開授業だと思って横に座っていた。『自分が打席にいるつもりでシミュレーションしなさい』と言われた。野村さんが、こういうところまで考えていたんだと分かると野球が楽しくなった」と感謝を口にした。(滝川直広)