来季からプロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオンズ監督として指揮を執る西口文也さん(52)が14日、母校の和歌山県立和歌山商業高校を訪問した。西口監督は、チームがリーグ最下位に終わった今季からの挽回(ばんかい)を誓った。 約80人の生徒から拍…

 来季からプロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオンズ監督として指揮を執る西口文也さん(52)が14日、母校の和歌山県立和歌山商業高校を訪問した。西口監督は、チームがリーグ最下位に終わった今季からの挽回(ばんかい)を誓った。

 約80人の生徒から拍手で迎えられた西口監督は、就任を祝う花束を贈られると、ボールや色紙にサインして手渡し、握手をして応えた。

 母校訪問は、ドラフトで西武に指名された1994年以来という。「グラウンドや建物はあまり変わっていない。学食でよくカレーを食べた」と高校球児の時代を懐かしんだ。

 パ・リーグでは、和歌山出身者が監督として各チームを引っ張る。2023年から指揮を執るのは千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督(59、箕島)。福岡ソフトバンクホークスの小久保裕紀監督(53、星林)は、24年のシーズン1年目でリーグ優勝を果たした。

 そして西口監督の就任。来季は6球団のうち3球団で、「紀州の監督」が采配を振るう。

 「意識するか」と記者に問われた西口監督は「意識するというか、今年はやられすぎた」。西武は今季、球団史上ワーストの91敗を喫したが、「来年は1勝でも多く積み重ねて、上を目指したい」と抱負を述べた。

 パ・リーグの開幕は25年3月28日。西武は北海道日本ハムファイターズとの3連戦から、全143試合の戦いが始まる。(寺沢尚晃)