スポーツ界の表と裏を語るDAZNの配信番組「UNSAID」に、元メジャーリーガーで阪神などでもプレーした西岡剛氏、元バレーボール女子代表の迫田さおり氏、サッカーの元北朝鮮代表で川崎などでもプレーした鄭大世氏、元アーティスティックスイミング…
スポーツ界の表と裏を語るDAZNの配信番組「UNSAID」に、元メジャーリーガーで阪神などでもプレーした西岡剛氏、元バレーボール女子代表の迫田さおり氏、サッカーの元北朝鮮代表で川崎などでもプレーした鄭大世氏、元アーティスティックスイミング日本代表の青木愛氏が出演し、今年スポーツ界で起こった出来事について語り合った。
今季JリーグでJ1初昇格ながら優勝争いを繰り広げ3位となった町田について取り上げられた。プレースタイルへの疑問の声が相次いだことについて、21-22年に町田でもプレーした経験がある鄭大世氏は「まあ叩かれてましたね。ヒールにはなったけど、注目を集めたっていうのとはエンターテイメントにとっては1番大事なこと。サッカー界すべてが町田に感謝しないといけない。批判あるじゃないですか?あれ全部負け惜しみなんですよ。自分が応援してる、サポートしてるクラブが負けた腹いせにあいつらのサッカーはダメだといってる。文化的にも出る杭を叩くという文化が着実に存在してる。どの国にいっても。数年前まで環境は本当にアマチュアなんですよ。練習場も人工芝。クラブハウスもない。それだけ劣悪な環境でやってきながら、スポンサーがしっかりしたところが付いて、今みたいな成功街道を描いたことに対して受け入れられていない人がいるからこういう言葉が出てくる」と、力説した。
「勝利至上主義、アンチフットボール」という言葉について議論となり、西岡氏は「勝利至上主義でいいと思う。それがトップアスリートの宿命。悪い事ではない」とした上で「そこに対するプレーの在り方。野球だったらデッドボールを当てた投手がどういう態度をとるかとか。そういうところを日本ではすごくフォーカスされていて、メジャーだったら帽子もとらないし。逆に帽子を取った方がわざと当てたんだろうってなったり。国によって文化の違いがある。正解は分からない。特にこの町田の戦い方は叩かれたかもしれないけど、監督からすると1番の褒め言葉だと思う」と、語った。
鄭大世氏は「サッカーしてる人は普通だよね、激しくて当たり前じゃんと。でもサッカーを知らない人が激しすぎるだろう、ロングスロー?みたいなことをいう。海外のサッカーみたらむしろ優しくて。これは選手の本音で、引退したから言えるけど、ノーファウルでルール内であれば、相手壊すことも考える。どんな汚いことをしても勝つのはプロだし、勝たなきゃいけない。どうしてもマナーだったりルールだったりの意識が強い。海外の子供とか両足タックルとか平気でやるし、そういった環境の子どもたちと戦って、この理念の中で世界一になるって考えた時に、若年層の時、文化のところから治さないと絶対に強くはならない。町田のプレーが今年これだけ批判をされたのをみながら、日本のサポーターはもっとアップデートされないといけないと思いました」と、指摘した。
青木氏も「球際激しいとか、全部ルール内。それが町田のカラーと思ってみていた」と語った一方で今年の天皇杯の筑波大戦で町田が4人負傷者を出し、負けた試合後に黒田監督が筑波大のプレーに苦言を呈したことについては「自分たちがされる側になったらそういう風にいうのはちょっとブレてるかなと思いました」と話すと、鄭大世氏も「僕もそれは同じで。あそこで礼儀がなってないとか言ったことでさかなでてしまったなと思う」と、同意していた。