24年は打者として50-50を達成するなど異次元の活躍を披露した大谷。(C)Getty Images 26歳の怪物が瞬く間に“球界最高”の選手となった。去る12月8日にメッツと出来高を含めて最大8億ドル(約1216億円)になる15年総額7億…

24年は打者として50-50を達成するなど異次元の活躍を披露した大谷。(C)Getty Images

 26歳の怪物が瞬く間に“球界最高”の選手となった。去る12月8日にメッツと出来高を含めて最大8億ドル(約1216億円)になる15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)の巨額契約を締結したフアン・ソトだ。

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 瞬く間に球界はソト一色となった。ヤンキースやドジャース、レッドソックス、ブルージェイズが参戦した争奪戦は空前絶後のマネーゲームとなって金額が高騰。今オフシーズンが始まった当初の予測では最高でも6億ドル~6億5000万ドル(約925億1400万円~1002億2400万円)範疇とするメディアは少なくなかったが、最終的には、昨オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の契約を結んだ大谷翔平の契約記録を上回る規模となった。

 もちろん26歳でFA権を手にしたソトの実績が高く評価された結果ではある。しかし、プロスポーツ史上最高額と言われる大谷の契約がわずか1年であっさりと塗り替えられた現実に対するハレーションは広まっている。

 とりわけ球界OBからはシビアな意見が飛んでいる。MLB通算2726安打&468本塁打を放った殿堂入り打者のチッパー・ジョーンズ氏は、米野球専門ポッドキャスト番組『Foul Territory』で「ソトは世代を代表するタイプの選手だと、特定の人たちが言っているのを聞いたことがある。たしかに非常に優れた見極めのできる打者だ」と前置きした上で、“史上最高”の価値に対する持論を展開している。

「私たちは『世代を代表する』という類の表現を頻繁に使いすぎている。一世代に一人いるかいないかの選手とは、オオタニのことを指すんだ。もしも、オオタニの契約が、ソトが契約する1年後だった場合、ソトが7億6500万ドルならオオタニは10億ドルを手にするだろうね。それは疑いようもないことだ」

 ジョーンズ氏の契約に関する意見はあくまで仮定の話ではある。しかし、エンゼルス時代から数多くの国際的な企業とのスポンサー契約を球団にもたらすなど、大谷のグラウンド内外で影響力は抜群。そこはソトの比ではないのも事実である。

 そうした現実が、レジェンドたちからソトの契約に対する異論を生み出す要因なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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