佐々木を射止めるのはどの球団になるのか。結論は年明けに下される(C)産経新聞社 海を渡る若き右腕に、MLB球団が続々と名乗りを挙げている。 ロッテからポスティングによるメジャー移籍を目指す佐々木朗希に、タイガースも獲得に動く見込みであると、…

 

佐々木を射止めるのはどの球団になるのか。結論は年明けに下される(C)産経新聞社

 

 海を渡る若き右腕に、MLB球団が続々と名乗りを挙げている。

 ロッテからポスティングによるメジャー移籍を目指す佐々木朗希に、タイガースも獲得に動く見込みであると、米メディア『Essentially Sports』が報じている。

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 現地時間12月15日、同サイト上において、タイガースのスコット・ハリス編成本部長が「MLBの全てのチームが彼と話をしたいと思っている。我々も同じだ」「ササキに興味があると思ってもらって構わない」などと語ったコメントを掲載。佐々木獲得への意思を示したことを伝えている。

 その上で同メディアは、「タイガースにはいくつか有利な条件がある」として、一つ目として投手の育成実績を挙げた。「ジャック・フラハティやマイケル・ロレンゼンなどトップクラスの投手のキャリアを再活性化させた。さらに、ブルワーズが6巡目で指名したリース・オルソンを信頼できる先発投手へと成長させた例もある」などと振り返っている。

 また、佐々木が23歳であり今回の移籍に「25歳ルール」が適用され、各球団に割り当てられる国際ボーナスプールの範囲内での契約となることにも言及。「タイガースはMLBで最も高い国際ボーナスプール額(755万5500ドル)を持ち、レッズなどのトップ級の支出球団と肩を並べる状況だ」として、財政面でも優位に立てると見通している。

 さらにもう一つのメリットでは、佐々木の代理人であるジョエル・ウルフ氏がウィンターミーティングの場で、「中小市場の球団の方が彼にとって有益だという議論もある」と語ったとして、その意向にタイガースが適していると主張。同メディアは、「彼にとって目立ちすぎない環境が理想的だという考えがあるようだ。デトロイトのように注目度がそれほど高くない中小市場の球団は、ササキにとって最適な選択肢となり得る」などと論じている。

 また今回のトピックでは、佐々木にとってのタイガースのデメリットも挙げており、過去の所属選手の歴史を辿り、「日本人選手の実績が乏しい球団」と指摘。また、現所属の前田健太も佐々木と代理人が異なることで、「日本人という共通点以外に何の接点もない」などと説明する。

 それでも同メディアは、タイガースが今後、より多くの日本人選手がプレーする球団になることを目指しているとして、「その前向きな姿勢でササキを惹きつけることができるかもしれない」と綴っている。

 今季は夏場までに主力を放出しながら、ポストシーズン進出を果たし地力をみせたタイガース。激化が予想されている佐々木獲得競争でも、高い存在感を示すことになるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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