ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した甲斐拓也捕手(32)が17日、巨人に入団の意思を伝えた。ソフトバンクには断りの連絡を入れた。 甲斐はプロ14年目の今季119試合に出場。リーグ1位のチーム防御率2・53を誇る投手陣…
ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した甲斐拓也捕手(32)が17日、巨人に入団の意思を伝えた。ソフトバンクには断りの連絡を入れた。
甲斐はプロ14年目の今季119試合に出場。リーグ1位のチーム防御率2・53を誇る投手陣をけん引した。規定打席には届かなかったが打率・256、5本塁打、43打点をマークし、ソフトバンクの4年ぶりのリーグ制覇に貢献した。
オフに国内FA権を行使し「一度きりの権利だし、自分の野球人生においてこのタイミングだなと。大きな決断になると思うけど、いろんな話を聞いてみたい」などと話していた。獲得に名乗りを上げて捕手出身の阿部慎之助監督が直接出馬した巨人と、宣言残留を認めるソフトバンクで争奪戦になったが、甲斐は新天地を選択した。
甲斐は大分県出身で、楊志館から2010年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。13年オフに支配下登録され、14年に1軍初出場。強肩で盗塁を阻止する“甲斐キャノン”を武器に、17年に育成出身捕手として初めてゴールデングラブ賞を受賞するなど計7度。ベストナインには3度輝いた。13年プレミア12、21年東京五輪、23年WBC日本代表に選出された。
巨人は今オフ、国内FA権を行使した阪神・大山悠輔内野手、ソフトバンク・石川柊太投手の獲得に動いたが、大山は阪神残留、石川はロッテ移籍が決まり実現しなかった。巨人のFA補強は20年オフにDeNAから井納、梶谷を獲得して以来、4年ぶり。