J1横浜FMの新スポーティングディレクター(SD)に就任した西野努氏(53)が17日、横浜市内で記者会見した。 神戸大出身の西野氏は現役時代に浦和でプレー。2001年限りで現役引退後にリバプール大へ留学し、産能大の教授を経て19年末に浦和…
J1横浜FMの新スポーティングディレクター(SD)に就任した西野努氏(53)が17日、横浜市内で記者会見した。
神戸大出身の西野氏は現役時代に浦和でプレー。2001年限りで現役引退後にリバプール大へ留学し、産能大の教授を経て19年末に浦和のテクニカルダイレクターに就任した。欧州から監督の招へいや選手の獲得を進め、23年のACL優勝などに貢献。今年4月に退任し、11月に来季から横浜FMのSDに就任することが発表された。
西野SDは冒頭、「2025年よりスポーティングダイレクターに着任し、マリノスのために仕事をしていきたい」とあいさつした。横浜FMが資本提携する、イングランド1部マンチェスターCなどを運営するシティ・フットボールグループ(CFG)とも「すでに連携を深めて、来年のチーム体制に着手している」と明かした。
横浜FMの新たな強化責任者として「大事なことはマリノスがこれまで掲げてきたアタッキングフットボールを規模を変えず、一方でサッカーもどんどん変わっていく中で、国内、アジアで勝ち、継続的に世界で戦えるチーム作りをするために何ができるかというところで、来年の編成に着手してる。来季についても期待をしていただいていいかなと思ってます」と語った。
キーワードには「オープンネス」と「競争」を挙げた。
「CFGに対してもオープンに、クラブの中でもオープンにしていろんな情報を入れてコミュニケーションして、クラブとして意思決定をしていく。主軸の意思決定者は我々クラブなので、クラブとしてしっかり軸を持って意思決定することを前提にオープンにしてコミュニケーションをしていく。もう1つは競争。チーム編成においても、固定化されることはいいことだけど、ポジション争いがあって選手は成長するし、チームは強くなるので、チーム内競争は重要視したい。一方で、チームとしてはアジアだけでなくグローバルな視点での競争、選手獲得の競争もあるし、チームパフォーマンスの競争もある。競争はすごく大事なキーワードになる。チーム統括本部の体制を含めて、組織を強化しないといけないので、そこにも着手して進めたい」
来季新監督には元イングランド代表ヘッドコーチ(HC)のスティーブ・ホーランド氏(54)を招へい。「マリノスが掲げるアタッキングフットボールをベースとしてやれる方」と期待を寄せた。