巨人が、楽天から自由契約になった田中将大投手(36)に獲得オファーを出したことが16日、分かった。関係者の話を総合すると、田中将も前向きで入団に支障はなく、巨人入りは決定的とみられる。通算197勝右腕には楽天を上回る年俸を提示。誠意を持っ…

 巨人が、楽天から自由契約になった田中将大投手(36)に獲得オファーを出したことが16日、分かった。関係者の話を総合すると、田中将も前向きで入団に支障はなく、巨人入りは決定的とみられる。通算197勝右腕には楽天を上回る年俸を提示。誠意を持って大投手を迎え入れる。

 球団では、菅野智之投手(35)が海外フリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグ挑戦を表明。15勝右腕の穴埋めが喫緊の課題で、阿部監督の強い要望があった。この日、中日を自由契約になったマルティネスの獲得を発表。オフの主役も奪う形で連続のビッグネーム補強となった。

 田中将は、右肘のクリーニング手術明けだった今季登板は1試合。プロ18年目で初のシーズン未勝利に終わり、推定年俸2億6000万円から大幅な減額提示を受けた。推定で5000万円の提示とみられ、「個人的に受けた印象としては、もう期待されてないなと。実質、居場所はないんじゃないかと」と自由契約を選択。巨人は楽天を上回る年俸を提示し、基本合意に至った。

 坂本とは少年野球の昆陽里タイガース(兵庫)で6年間チームメート。小、中学時代の同級生は心強い味方になる。また、阿部監督や杉内投手コーチ、長野らとは侍ジャパンでチームメートだった間柄。大投手を迎え入れる態勢も整っている。日米通算200勝まで残り3勝。戦力としてだけではなく豊富な経験の還元で、若手投手の多い球団にとって大きなプラス材料になる。