バドミントン・ワールドツアーファイナルズの女子シングルスで銅メダルを獲得した大堀彩(28)=トナミ運輸=が16日、成田空港に帰国した。今大会で現役は引退。年間女王を決める最高峰の舞台で有終の美を飾り、「終わり方が素直によかった。“最後だか…
バドミントン・ワールドツアーファイナルズの女子シングルスで銅メダルを獲得した大堀彩(28)=トナミ運輸=が16日、成田空港に帰国した。今大会で現役は引退。年間女王を決める最高峰の舞台で有終の美を飾り、「終わり方が素直によかった。“最後だから”という気持ちが、こういう結果を生んでくれた」と、満足そうな表情で振り返った。
バドミントン指導者で、来季から代表監督を務める父・均さんの影響で6歳から競技を開始。強豪の福島・富岡高に進学し、18年にA代表入りを果たした。B代表に降格するなど苦しい時間はあったが、努力を重ね、今夏は奥原希望(太陽ホールディングス)との代表争いを制してパリ五輪に出場。女子シングルスで8強入りを果たした。
父にはこれまで大会結果で褒められた記憶はないが、現役最終戦だった今回のワールドツアーファイナルズは初めて「お疲れさま。よく頑張った」とねぎらわれたという。大堀は「父に初めてほめてもらえた」と頰を緩ませつつ、「頑張れたのも父の存在があったから。今は感謝の気持ちでいっぱい」と実感を込めた。
22年間の現役生活を終えた。今後については、時間をおいて熟考する。最終戦で好結果を残し、現役続行の思いを報道陣から問われると「(続けたいとは)思わないです」と、笑顔で一蹴した大堀。「バドミントンには関わっていきたいです」と、未来を見据えた。